出世しなかった人へ

一隅を照らす

4月になりました。年度が変わり、新人がやってきて、既存の人らは異動や出世や役職定年、降格の季節です。

さて、改めて会社で出世する人達って本当に要領がいい。連絡伝達・共有事項でも最低限で短い文章や指示でも伝わる内容。私は要領悪く誰が読んでもわかるように書き情報共有も多。相手は有難くても自分は出世せず。これって仕方ないことなのでしょうか。

はい。そうですね。しかし、丁寧な仕事ぶりは必ずあとで評価されます。見ている人は見ています。一隅を照らす。これは日本列島史上、まだ日本が日本と呼ばれていなかった時代に爆誕して、自らを含む生きとし生ける者たちに道を示し続けた伝教大師最澄の言葉です。延暦という時代を頂戴した天台宗総本山延暦寺に登ってその頂きにある根本道場を見てください。1,400年前だって今だって、人間はまったく同じようなことで悩んでいるもんです。

出世するように要領がいい人には必ずと言っていいほど穴があります。どこかで必要な事を省いています。その省くところが、目立たないようにする知恵が優れているんですね。ある意味狡猾だとも言えます。

それで、その省いている部分のツケが、こっそり、要領の悪い生真面目な人にくるんです。いわゆるしわ寄せです。でも要領の悪い人はその事実を上手にアピールできないので、これまた、言えば、逆に批判される。言わなければ、自分だけ損するという事になります。評価する側も、そういう狡猾なのがより集まりますからそうなります。そんなもんです組織って。

大抵、その事実が明らかになるのは数年後で、その頃には、要領の良い人は何かしらの役職についていたり、別の会社に転職していたりして、評価の持ち逃げ、事実上の時効となるわけです。

これが、みなさんが言わない不都合な真実です。

ただ、ご心配なく、そういう評価の持ち逃げをする者は、大抵、要領の悪い者は悪、仕事の効率が悪い者は悪、などと思い上がりが酷くなり、そのうちに、肝心なところで足元をすくわれて自滅します。誰も本当に助けてはくれません。

もっと狡猾な者は、それを隠し続けますが、自分の心は騙せません。いずれ詰みます。大丈夫です。世の中、残酷なほど、等しく平等にできています。

自信を持ち、自分に恥じることなく、己の勝負を続ければ、必ず道は拓けます。これは万物共通の法則です。法則ですから間違いはありません。堂々と、進んでください。

私も、がんばります。

以上