(2020/03/28)生活必需品を買い溜めしてしまおうとする心理を抑える効果的な方法があります

トイレットペーパー

おはようございます。

新型コロナウイルス感染症防止の観点から、首都封鎖といったものものしい行動制限要請がなされる週末が始まりました。

こうした状況になると、どうしても、なぜか人間は不安に駆られてトイレットペーパーなどの「生活必需品」や食糧の買い溜めに走ってしまうものです。

これは、不安をかき消すための合理的な「行動」と脳味噌が勝手に脳内変換して、余計な行動に駆り立ててしまう例です。

そして、小売店側も、そうした群衆心理への対応に苦慮することになります。

この点、「トイレ紙の買い占めに対する決定的な対策」を打ち出したコンビニの行動が注目されています。

世界中で、日用品のパニック衝動買いに歯止めがかからない中、トイレットペーパーをめぐって乱闘騒ぎまで起こったオーストラリア・シドニーで、買い占め件数を劇的に減らしたコンビニエンスストアオーナーの手腕に喝采が送られているのです。

コンビニエンスのオーナーが、トイレットペーパー売り場の棚に貼った貼り紙には、

「1個あたり3.50ドル(約235円)、2個目からは99ドル(約6,640円)。欲張らず、他人のことを考えて」

と英語で書かれていました。

One for $3.50-

Two for $99.00-

というわけです。

一人1パックのみといった普通の注意書きでは、そんな掲示には誰も耳を貸さなかったというところ、この掲示(値付け)が行われた以降、みんな1つしか買っていかないことになったということです。

現金なものです。

買い占めたいのであれば、1万円出しても1個のトイレットペーパーを求める、ということでもいいかもしれませんが、なんでもカネで解決することができる世の中ではないということがよりわかったという点で、トイレットペーパーに限らず、高齢者や、本当に困っている人たちに必要な物品が行き渡る実感、という報酬を小売店も得ることができます。

新型コロナウイルスという病原菌が引き起こした人間同士の相互不審をいかに解きほぐしていくのか、これからの時代の課題となっていくでしょう。

ウイルスに侵される前に、心がすさんでしまっては、元も子もありません。

自分自身も含めて、できるだけダークサイドに堕ちないように気を付けたいものです。

こちらからのコメントは以上です。

(2020年3月28日 土曜日)