中国金融危機は絶好の買い場か
中国恒大集団の経営不安が株式市場を揺るがしているが、相場上昇基調には変化はないだろうと判断しました。
1998年、2003年に、中国の不良債権問題に対応するために国有銀行などに対し大規模な公的資金注入が実施された。
公的資金の原資は外貨準備を使っています。
恒大集団の総資産は約40兆円である。
もちろん不良債権発生は現在言われているものにはとどまらず、まだ出てくると思いますが、中国経済の規模を考えると影響は小さいと見ます。
中国のGDPは約1600兆円と日本の3倍近く、外貨準備は350兆円と日本の150兆円の2倍以上あります。
習近平主席が、来年の共産党総書記の任期切れを控えて、金融システムの大混乱をボーっと見ているはずもないでしょう。
必要となれば、中国政府は思い切って公的資金注入などの手段を取り、金融不安を鎮静化させ、同社を国有化して利権をあさることができます。
ということで、恒大集団の不安で相場が下がるのは、長期の相場上昇にとって好ましいくらいです。
米国株は最近まで連日史上最高値を更新していたので、適度な休憩は必要です。
さらに進んで、もし、恒大集団がデフォルトして株価が急落すれば、絶好の買い場となるので一定のポジションはキャッシュで保持しておこうと思います。
以上