当社米国株式投資の状況報告(配当しか勝たん)
当社の資産運用状況
おはようございます。合同会社鈴木商店です。当社の資産運用の状況を定期的に報告する記事です。運用開始から約3ヶ月経過しましたが、概ね順調に推移しています。順調というよりむしろ出来過ぎのレベルでしょう。
元手が資本金全額の100万円でしたので、儲かった(資産評価額が増えた)といっても所詮25万円程度しか増えていないわけであり、億万長者になったわけでもありませんが、きちんとこの会社専用の証券口座を開設し、銘柄を選定し、意思決定をして投資した結果なので、事業としては今のところ問題ないといえます。もちろん、この期間だけを取り出してたまたまうまく言っているだけですので、これからも投資方針をアップグレードしながら、適宜適切な投資を続けていきたいと思います。
高配当のタバコ株
運用開始から、基本的にずっと株式、しかも米国高配当銘柄に投資し続けております。上のグラフの青い部分が現金として保有している期間で、赤い部分が株式として保有している期間ですから、ほとんど赤い株式運用で過ごしたわけです。そして、株式運用で過ごして受け取った配当金を、さらに同じ銘柄等に再投資を重ねてきて、福利の力で株数を増やすという戦略を地道に積上げてきました。
投資した銘柄は、石油株、タバコ株、そして金融株です。現在(2021/08/11)はBATの商標で有名な世界第二位のタバコメーカー、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(証券コードはBATではなくてBTI)の株に投資しています。世界第一位は中国国営企業であり、破格の売上高を誇っておりますが、残念ながら一般投資家が変える銘柄ではありません。
このBTI株は、現在一株につき37ドル程度で買うことができます。当社は、306株投資していますので、日本円にして約125万円の評価額ということになります。そして、この株式の最も特徴的な点は、その高配当ぶりです。四半期で0.7412ドルの配当を一株あたりもらえますので、年額にすると、2.9648ドル、これを37ドルの投資価格で割れば、年間の配当利回りは8%を超えることになります。もちろん、配当を受けてもアメリカで10%、日本で20%の源泉徴収という手段での税金がかかりますが、それでも、8%✕70%の5.6%の手取りでのキャッシュを享受することができるのです。これをまた、BTI株投資への原資にすれば、福利による配当はますます増えるという算段です。
配当しか勝たん
もちろん、これは、BTIという会社が、配当をずっと支払い続けることを前提に組み立てられた投資戦略です。それでも、筆者は、長きに渡って投資運用の現場でいろいろ見てきた零細投資家として、その肌感覚から、「決算や利益や株価より配当の方が遥かに信頼できる」という確信を持っています。配当はごまかせないし、配当し続けてきた歴史や評判はそう簡単に崩れるものではなく、過去の増配、安定配当傾向というものは企業投資において一番の安心材料になるのです。
逆に、予想利益とか、予想決算(売上)とかいうものは、簡単に反故にされますし、株価というものも、実は人気投票に過ぎませんから、その会社が本当にいい会社かどうかという点とは関係ない世界で決まることも多いものです。最近ですと、SDGsと銘打つだけで株価が急上昇したり(中身は何も変わらないのに)、仮想通貨のように一気に人気化して理論上買えないくらいの株価に跳ね上がったりするものもあります。当社は、そんな人気業種や耳あたりの良い、世間でもてはやされている業種ではないけれども、社会にとって絶対に必要で、いつの時代でも顧客が付いている、ファストフードとか石油とかタバコとかチョコレートとか、それから金融機関とか、そういった業種を好み、その業種の中でも、最も株主還元率の高い、要するに高配当を継続して長期間続けている銘柄を厳選して投資していきます。
筆者個人も、タバコは吸いません。人生で1本も吸ったことないし、おそらく吸わないまま童貞で死ぬでしょう。それでも、タバコ株は買うのです。日本酒の杜氏には、下戸の者も少なくないと聞きます。それは、酒に飲まれてしまったら、酒を商品、芸術として仕込むことはできない、というプロ意識がそうさせているのかも知れません。また、鉄オタは鉄道会社の採用では極力避けるそうです。自らの商品、サービスを個人的趣味の延長でしか見れない、他の顧客と悶着ばかりやっている鉄オタを見ると、企業の社会的役割とか、そういうのを教えるのにとても時間がかかりそうなのは筆者でもわかります。
ということで、現在の当社の株式投資はタバコ株、成長余力ゼロの上昇余地のない、面白みも何もない株式投資です。それでも、当社は、「配当しか勝たん」を旗印に、米国高配当株式投資に邁進していきたいと考えています。
こちらからは以上です。