過剰品質

ヤマト運輸が翌日配達を止めて2日後へというニュースを見て、あー実はこれまで過剰品質だったんだなと。

よく家電メーカーが、高品質化で要らない機能を付けて、ガラパゴス化しているなんて言われてきたけど輸送も同様だったわけだ。

たぶん、日本の多くが同様に過剰品質。
サイズの揃った傷一つない野菜とか。
絶対に欠品してはならないコンビニ棚とか。
保護者の要望に細やかに応えてくれる先生とか。

少し緩めるだけで、ぐっと低コスト。

とにかく改善しなければ気の済まない我々は、なんでもかんでも、ちょっと無理すればできそうってことはやろうとしてしまう。

縦軸にコストと取ったけど、エネルギーと置き換えてもいい。

無理なくできるレベルに落ち着かせることが大事なんだろうな。これで、競争力が落ちるかと言えば逆だろう。絞りきったギリギリの事故しそうな現場にゆとりができ労働安全上のリスクは減り、むしろ利益率はあがる。まあ、最大手だからできる舵きり。でも最大手にやりはじめてもらわないと弱いところからは始められぬ。

輸送の価値とはスピードだけではなかったのだと何か別の改善のベクトルに向かう余力が生まれるんじゃないかな。