テレビの時代は終わった

地上波テレビ放送の時代は終わりました

2022年12月6日に開催された「FIFA ワールドカップ カタール 2022」決勝トーナメントの1回戦「日本VSクロアチア戦」。勝負はPKまでもつれ込んだが、日本の敗北に終わった。試合を配信していた動画サービス「ABEMA」の視聴数は、試合終了直後の午前2時46分時点で約2343万まで増加。2日のスペイン戦で記録した1700万人を大きく上回った。日本は前半に得点。前田大然選手がシュートを決めたものの、後半に1点を返された。ABEMAでは、日本が先制点を決めた直後にアクセス制限を実施。その後しばらく、一部のユーザーがアクセスできない状況が続いていた。

放映権料200億円を出せる会社

では、なぜアベマTVという一介のインターネット動画事業者が、これだけの放映ができたのでしょうか。NHKや民放も、今回のワールドカップの放映については、Abemaから再販受けています。つまり、彼らテレビ屋はインターネット動画事業者からコンテンツを仕入れさせてもらって放映する単なる下請け販売業者に成り下がったわけです。

では、なぜアベマTVが200億円もの放映権料をまるっと買うことができたのか。その秘密は、サイバーエージェントの藤田晋さんのグループが、ここ最近で大当てした、ウマ娘。にあります。ウマ娘、は実際の日本の競馬界の名駿たちを、女子高生に擬人化させる許可を馬主ひとりひとりを巡って得ていき、実際の馬名そのままに、ゲームでアニメで書籍でレースさせるという、空前絶後のザ・日本発のコンテンツレーベルなのです。おそらく、このウマ娘のヒットにより、1,000億円単位のおカネが儲けとしてサイバーエージェントにもたらされており、その一部を使って、今回の究極の人間コンテンツ、ワールドカップ2022の放映権をまるごと買い取り再販することにしたのだと思います。無料配信ですから、もうこれは壮大なアベマTVの販促です。200億円をワールドカップ期間で使い尽くす、空前絶後の販促行為。まさに反則です。そして、大手テレビ放映者に対しては、試合を限って再販して、アベマTVの傘下に置くという、離れ業をやってのけました。藤田晋さん、IT業界では長い戦士ですが、今回、日本代表と同じく大勝負に打って出て、見事に評価を上げたわけです。サーバーが落ちてしまうくらいの熱狂。同時配信者2,000万人以上とか、こんなのあり得ない数字です。

以上

最も長く考え続けた森保監督、お疲れ様でした

クロアチアにPKで敗れた日本代表 最も日本代表のことを考え続けた森保一監督、本当にお疲れさまでした。1993年10月。カタール・ドーハ。後半45分のロスタイム、森保選手(…