インターネット情報は現代の無限の知の宝庫といえるという話です

おはようございます。

2017年8月の記事です。

アイスクリーム、という童謡があります。

さとうよしみ作詞・服部公一作曲の歌で、

「おとぎ話の王子でも 昔(むかし)はとても食べられない
アイスクリーム アイスクリーム」

「ぼくは王子(おうじ)ではないけれど
アイスクリームを召(め)し上がる」

と続きます。

つまり、ざっと4,000年くらい遡ったところでは、雪が降らない土地でアイスクリームを食べれるのは王侯貴族かファラオといった一部の特権階級の人だけだったのが、2017年の現在では広く一般国民も食べられるということを言っています。

明らかに、これは人間社会の進歩であると言えます。

同じように、知識についても、昔は僧侶や司祭者、それから王侯貴族に独占されたものであり、彼らはその知識をもって宇宙や超自然的、超人間的本質、すなわち絶対者、造物主、至高の存在等、なかんずく神、仏、霊等の存在と交信し、彼らの翻訳媒体としての地位を保全してもって集団支配の拠り所としたというわけです。

使う文字も、階級に応じて、神聖文字(ヒエログリフ)、神官文字(ヒエラティック)、民衆文字(デモティック)と分かれておりまして、神聖文字でしか記載されない高度な形而上的宗教的概念もあったと言われます。

時代が少し下って、紀元前300年くらいにエジプトに建設されたアレクサンドリア図書館は、プトレマイオス朝のファラオ、プトレマイオス1世によって世界中の文献を収集することを目的として建設され、古代最大にして最高の図書館、最古の学術の殿堂となりました。

図書館は当時世界中の思想や作品、著作、学術の宝庫であり、パピルスの巻物に記されたおよそ70万巻にものぼる蔵書に惹かれて、アルキメデスなど世界各地から超優秀な学者が集まり一大学術機関(古代の大学)となりました。

このように知識集まるところに好奇心に惹かれた人間が集まるというのは世の構図であります。

現代は、インターネットの通信技術の向上と検索技術の向上により、世界中だれでもインターネット上にアップされた情報にアクセスできる世の中になりました。

世界は、ついに21世紀になって世界電子図書館を完成させたのです。

世界中の人々で作り上げた電子図書館

この図書館を作り上げたのは、一部のファラオや王侯といった特権階級ではありません。

市井の国民の総力です。

つまり、アイスクリームはみんなが食べられる世の中になった、というわけです。

しかし、この知の宝庫をいかに利用していくか、いかに付き合っていくかというのは自分次第となります。

アルキメデスが学んだアレクサンドリアの図書館も、学びたいという欲求なければただのばかでかい建物にすぎなかったのです。

学びたいことがあるから知識にはアクセスできるという順番は普遍です。

学びたいことがないのに、知識へのアクセス手段が簡便になったからよいだろう、とはならないのです。

したがって、古代も現代も、知の宝庫へのアクセス方法こそ変わりましたが、そこに生きる人間それぞれの学びたい欲求が最も重要ということはなんら変わっていないのではないかと考えるわけです。

ということで、書きたいことも書いたので勉強に戻ろうかと思いましたが、その前にアイス食べてこようと思います筆者からは以上です。

(2017年8月21日 月曜日)

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