社会とは何だ

やべえだろ社会

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わたしにとっての「社会」の始まり
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今日は今年の春から新生活が始まる人達に向けてお話しします。
わたしが社会に出た日の話です。
わたしは指導担当に、これからは給料をもらうんだからな、と言われました。
カネ払ってお客さんで、勉強させてもらえる、というのが学生なら、カネ稼ぐために会社に身を、文字通り身体と時間を捧げるというのが社会人なんだ、それで喰っていかなければならない、ということでした。
これは、中卒だろうが高卒だろうが大卒だろうが大学院修士卒だろうが、博士卒だろうが、起業しようが同じことです。
わたしは、22歳の4月に社会に出ました。留年とか浪人とかしなかったので、同級生の中では、早い方です。
そして、いきなり何もできないことに、打ちのめされることになりますw
社会人とは、1年生の自分もいれば、40年生も50年生も、ちょっと上の2年め3年目みたいな激しい目が殺気立っている、実績と機会がほしい先輩等もうようよしているわけです。誰もまだ売れてないから、皆、目が殺気だっていて、新人の自分等に喋る隙など、事実上1秒も与えてくれないんです。
まずは自分が売れなきゃいけない。自分が仕事をできるようにならないといけない。
電話が鳴ります。取ります。要領を得ません。怒られる前に、話にならない奴は相手にされません。怒られるのではない、相手にされないのです。
いや、「手も足も出ないな」と思ったのは、生まれて初めてでした。
あの日が自分が「社会」というやつに触れた、その始まりなんだと思います。
あなた方が、まもなく目の当たりにする「社会」です。
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恵まれていたのは、早い段階で打ちのめされたこと
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さて、これまでの狭い田舎の(東京も大阪も、その意味では狭い世界で完結する田舎です)同級生の間でどれだけ抜きん出た存在であっても、やっぱりそれは学生とか教育を受けているものという作られたルールの上でのアマチュアゲームの中での話で、一度、社会に出ると、思っている以上に、決定的に何も通用しません。
あとね、先輩が最初メッチャ怖いです。殺気立ってます。
先輩もまだ成熟していないから(先輩としては1年目だったりするから)、「なんで、こんなことできんの?アホなの?」みたいな感じでくるので、たぶん、毎日ビクビクすると思います。
わたしも、毎日現場でビクビクしていました。
だけど、もう、学生には戻れない。親にカネだしてもらった22年間は過ぎたのです。ここからは裸で勝負していかないといけない。
学校は、お金を払って通っていたわけだから、言ってしまったら「お客さん」だったわけで、サービスをしてもらえる立場だったわけで、だから、宿題をサボったら先生が叱ってくれたけれど、社会人はお金を貰う側だから、僕らが提供するサービス(商品)がクソだったら、もう終わりなんですね。
会社を首になることは少ないです。でも、冷徹に、同僚や先輩や、何よりこの会社から取引という形で力を得ている取引先、消費者、その他もろもろの関係者たちから、一発であいつは使えない、と評価を下されます。事実上のクビ宣言です。「明日から来なくていいです。さようなら」という感じです。
だから、もうね、必死で食らいつきました。
仕事ができそうな人について行って、やり方をみながら真似るんです。で、ひたすらみんなの動きを見る。で、ぎこちないまま動く。そこどけ、って感じで置物みたいですけどとにかく何か手を動かす。配達みたいなことをやりながら、仕組みや意味を現場で知るわけです。家に帰るのは深夜です。がやることは膨大です。とにかく知らなきゃ始まらない。そんなのばっかりです。
これは自慢ではなく、
「才能が無いということに早々に気づいたから、誰よりもとにかく量をこなして、どうにか社会で息をしていた」という、誰もが嫌いな昭和の精神論、根性論を持ち出しています。はい。昭和です。昭和だから、わたしは鍛えられました。鍛えられる権利を行使できたといいましょうか。わたしたちの親の親の世代は、あの最凶国家アメリカ合衆国と太平洋をまたにかけて、ガチで戦争したんです。そんなのに比べればやっていることなど屁にもならないと思っていました。マジです。
わたしが恵まれていたのは、かなり早い段階で、こりゃかなわんな、という意味で打ちのめされたということです。
おかげで、かなり早い段階で「こりゃ、量をこなすしかない」という風に切り替えられました。今やらなきゃいつやるの?知らないなら今覚えようよ、という考えがしっかりしたということです。他は誰も助けてくれない。他人も助力も、自分から、自ら声を上げて得ないといけない。
やってもらって当たり前のこども時代は終わりました。
他者にやってもらうならば委託料という高いカネを払わないといけない。
まずはなんでも、わかんなくても自分でやるんだよ。

残酷で美しいだろ社会

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とっとと本気で努力して、打ちのめされてください
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そんで、みんな嫌いな「これから社会に出られる皆様に向けた助言というかメッセージ」です。
とっとと打ちのめされてください。
自分の才能の小ささに、自分の無知に、自分の甘さに、1日でも早く出会ってください。
話はそっからなので。
それから、これだけは覚えておいてください。
「とことん本気でやらないと、打ちのめされない」ということです。
努力をしないうちは、「まだ努力をしていないから」という言い訳が残っているので、たとえ試合に負けても、打ちのめされることはありません。
バットを振らないと、自分のスイングスピードが全く追いついていないことに気が付けないんです。
そのまま見逃し三振を続けて、打ちのめされないまま、30歳、40歳、50代になっても、プライドと御託という贅肉をブラ下げている大人をわたしはたくさん知っています。
もしかしたら、わたし自身もそうかもしれないです。
20年間バットを振らずに生きて来ちゃった人は、空振った時の立ち直り方も知らないから、もうバットが振れないんです。
最初から振ってないから。
「若いうちに打ちのめされなかった不幸」は確実にあって、結構、取り返しがつかなくなるので、なるべく早く打ちのめされてください。
立ち上がり方さえ覚えれば、コケることスベること、恥ずかしい思いをすること笑われることは全く怖くなくなるから、おのずとチャレンジ、挑戦の回数が増えます。
わたしを含め、そのへんの大人たちは、偉そうにああだこうだ言ってますが、成功なんて、どこまでいっても運ゲーのガチャな面があります。
とにかく、打席に立ち続けて、バットを振る、走る、ガチャを一番回しまくったヤツが勝ちます。
勝たなくても、皆が一目置きます。
わたしも、一目置いてる変な大人をたくさん知っています。
そいつらは、本当に、イキってるんじゃなくて生きてる目をしてます。
そういう自分で勝負している奴らと話す機会は最高の娯楽で愉しみです。
とっとと本気で取り組んで、努力して、そんで打ちのめされてください。
みなさんの人生が面白いことになること、請け合いです。
そして、よければ、そんな面白いスベった恥ずかしい話を、わたしと大いに語り合い、笑い合いましょう。
社会とはげに恐ろしきところ。
たとえようもなく残酷で、そして楽しきところ。
以上です。