米英はいつも正しいのか

ヘタリア、米英結婚の図

反感を買う説です。

日本のほとんどの大メディアが、反ロシアでプーチンを悪の大王みたいに取り扱っているように見えます。

当然ながら、戦争なんてないほうがいいです。

あれが「一方的な」軍事侵攻ならば、ロシアは国際社会から徹底的に責められて当然でしょう。

ただ、そんなに単純な話なのかということです。

国際政治について全てを知っている人は皆無であるゆえに、変なことを言っているのかもしれませんが、もし、現状を日本のメディアが伝えている通りだと仮定するなら、筆者には以下2点は理解できません。

(1)なぜプーチンは、そんなに不利益になるのに、戦争に踏み切ったのでしょうか。

(2)アメリカを初めとした西側諸国は、あれほど前から「ロシアは軍事行動に出る」と言っていたのに、なぜ止められなかった(止めなかった)のでしょうか。

この2点についての解説を日本の大手メディアでは聞いたことがないです。

筆者は、これがわからないと、根本的な理解はできないと考えるので、日本の大手メディアは事実だけ報じてくれればそれでOKです。

たとえば、ミンスク議定書も、ミンスク2についても、その後、議定書の項目について、双方、どのように実現し、あるいは守っていないかについても解説はないわけです。

そして、筆者はロシアは実際に侵攻することが合理的な判断だと考える程度にはいろいろやられて(いじめられて)追い詰められていたのだとも思うのです。

それを明確に言語化すれば、この疑問(1)の答えになるかもしれないと思うので、ですのでよく分かっている人の解説なり考えを聞きたいと思っています。そんな人いたらぜひ連絡ください。

続いて、(2)を検討するわけですが、要するに米英西側諸国には、それぞれに思惑があるわけです。日本にはない、国益になるという考えがあり、国際協調とお経のように唱える我が国の首相以上に、プランやシナリオも、AにはAを、BにはBを、ということで使い分けているわけです。

今のところAのAで進んでいるだけであるかもしれないのです。

すなわち、「戦争を止める」ということが、各国の最も重要な目的ではないことは明らかなのです。戦争になって利益を受ける人は、直接的にも間接的にもいます。テレビのコメンテーターのみなさんは「戦争はだめだ」といって眉をひそめるだけだけど、そういうのは、他でやって、というところです。

そして本音では、(2)に関連した(3)を。

(3)ウクライナって、生まれたばかりの赤ん坊のように、純粋無垢なのでしょうか。

ということです。

言ってしまいました。ロシアとウクライナは同根です。ウクライナのキエフが先にできて、モスクワはその後できた、キエフが京都でモスクワは東京みたいなもんです。そのキエフ、京都の京都御所の皇族が、いきなり宗主替えして神道は捨ててローマトリックの大主教の一員になりますわ、よろ!みたいなことを言ったらそりゃ、皇居を有する東京の天皇家が許すわけ無いでしょ?というようなたとえ話なのかもしれないのです。

ウクライナとして、何か徹底的な間違いを犯したのかもしれないのではないか、という懸念もあるのです。だいたいちょっと前まではソ連で仲良く一つの国の中の共和国でうまいこと、いろいろやってきた仲じゃないですか。原発も作ったし、事故ったし、核実験施設もワンサカ持っていたし。ソ連=ロシアじゃないんですよね。少なくとも各技術については、キエフもモスクワも同列じゃないですか。世界中の国々と、共産主義でギチギチ固めてウェイウェイやっていたんじゃないですかあ?

そう考えると、いまの国民のことを考えるならば、ウクライナの為政者は、ロシアに攻めさせちゃだめなんじゃないですかね、と思うのです。

攻撃を受けている市民の映像を見ると、そりゃ、胸が痛いし、無力感も覚えるし、怒りもわりと感じます。

でも、だからといって、ウクライナという国がこれまで取ってきたすべての政策がすべて正しいってことにはならないのです。

ここまで書いて、要するにいいたいのは、世界は、問題は、課題は複雑怪奇だということです。

プーチンがずっとやりたかったことをやっている、とか、本当にそれで説明したつもりかよと思います。

これについては、日本の我々には既視感があります。

だいたい、みんなが揃いも揃って「これが正しい」と言っているときは、だいたい嘘で間違っている、ということです。

イラク戦争とかまさにそうでしたよね。大量破壊兵器ってあったんでしたっけ?

大東亜戦争のときも、あの米英欧州諸国は、ABCD包囲網で締め上げて(いじめの構図)、そしてハル・ノートみたいな最後通牒を突きつけて、我が国に不意打ち「させた」わけですからね。その不意打ちが想像の斜め上を行く、ハワイ真珠湾の米国太平洋艦隊壊滅、というものだったから驚いたようですが。

米英欧州諸国という人たちが喧伝する正義が単純であればあるほど、そうではないところに真実がありそうな気もします。

以上