ものごとは努力によって解決されない「こともある」ということを知っておくべきという話です

おはようございます。

2019年9月の努力していますかということを問いかけながら、ものごとは努力によって解決されない「こともある」ということを述べたいという趣旨の記事です。

カウンセラーやコーチングのコーチに相談に来られる人の中には、そもそも「努力が足りない、不足している」という人もいるわけですが、逆に、自分の努力が報われないと嘆いたり、こんなに努力しているのに解決の糸口すら見つからないという(本人主観的には)無限の苦しみを訴えてくる人も多いわけです。

努力して努力して、そうしてあと一歩のところまで来ているはずなのに、なんらかの(本人の主観では)天変地異的なことが起こってしまいことが成就せず終わってしまった、成果を得られなかった、もしくは、コツコツ日々努力しているのに、誰も認めてくれない、誰も光を当ててくれない、といった類の相談です。

そして、こうした人々は、努力もせずに派手な振る舞いを通して目立つだけで得をしている人もいるのに、といった思考に陥りがちなのです。

さてここで、目立つことに関連して、限りなく努力していると思われる3人ほどを試みに挙げてみます。

1人は、マツコ・デラックスさん。

本名は筆者は存じ上げませんが、あのムーミンパパのようなふくよかな体型に、バッチリメイクを決めて、この方は生物学的には「男性」ですから生えてくるヒゲや体毛の処理も欠かさず、おそらく自宅で外用の格好に変わるまで、日々数時間の手間をかけて、外に出ているはずなのです。

テレビに映る姿のイメージを壊さないように、普段の買い物にも気を使い、サングラスをかけてフードを被り、そうして気づかれないように買い物をし、ひょっとしたら宅配サービスでネット注文して全てを済ませているかもしれません。

サンダルとTシャツ短パンで、九州福岡随一の繁華街である天神大名を、そのまんまの格好で闊歩することができる筆者などには想像もできない制約された人生をご自身で「選択」されて生きているわけです。

デーモン小暮さんや、鉄拳さんについても、同じことが言えるでしょう。

彼らは、あの特異な化粧で人前に立つ、以上に普段からその格好で過ごすために、恐ろしいほどの努力を日々重ねているはずなのです。

そして、彼らは、努力しているのに報われない、と考えているのかというと、そうではないと思うわけです。

考えてみますと、確かに努力しても報われないある程度客観的な事例がその辺によく転がっているのは事実でありまして、そんな渦中におられる方々には全くもってお気の毒様なことなのですが、翻って思い直してみますと、そもそも、「努力すれば(全て)うまくいく」という考え方自体を疑ってかかった方が良いのではないか、そう思えてくるわけです。

中国古代の戦国時代、紀元前の昔に老師という人がおりまして、この人は、全ての問題解決手法やハウツーに関して、「そんなの意味ねえ、関係ねえ」と言い切っちゃった無為自然思想の変人なのですが、このような話を聞くと、人間ごときが、自分の努力によってあらゆるものが解決されるなどと考えること自体がおこがましいとすら思えてきます。

そうしてだんだん気が付いてくるのですが、「努力しても成果が出ない」と嘆いている人は、たいてい、①「自分の努力が足りないせいだ」と自分を不必要なレベルで責めたり、反対に、②自分のことは棚に上げて、他人や環境のせいにしてひがんだり、という「良くない」方向に簡単に転んでしまいがちである、ということなのです。

努力教における最も不都合な副作用は、この①②に集約されるのではないかと思うのです。

これを避けるためには、ものごとは努力によって解決されない「こともある」ということをうっすらと知っておく、気づいておくべきではないか、ということです。

また、「努力」といっても、「求める成果に直結している『努力』か否か」という点について深く洞察することは、「努力そのもの」を開始して自らのエネルギーを投入し始める前に必ず必要である、という当たり前のことを気づかせてくれる考え方になりそうです。

以上、努力することについて少し深く考えてみました。

努力根性義理人情、素敵な素敵な合言葉、をモットーとしておりますが、ものごとが努力によって解決されない「ことがわりと多い」悩める筆者からのコメントは以上です。

(2019年9月27日 金曜日)

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