従業員を雇用しつづける会社にしたいというささやかな願いについて




おはようございます。


2013年9月の記事です。


企業が利益を出そうとする場合、売上を上げるかコストを下げるか、そのどちらかになりますが、現在の主流はコストを下げる方向です。


そうすると、特に製造業では賃金単価の高い日本の工場は閉鎖して、生産のみならず研究開発も商品企画も全て海外で行うすなわち「空洞化」と呼ばれる状況が生じていくことになります。

しかし、例えば中国にどんどん進出したとしても、いずれその国の労働者の賃金も上がっていきますから、更にコスト(人件費)の安い国を目指して点々と生産拠点を焼畑農業的に移していくという行動になります。


そうして、最後まで行き着いた時、世界的なフェアトレード市場が完成する、ということになるのでしょうか。









グローバル競争絶えない世知辛い世界か




グローバルな競争に巻き込まれるリヴァイアサンの世知辛い世界になるのでしょうか。


それはわかりませんが、域内産業振興の立場からは、できるだけ国内雇用に配慮するのが望ましい姿勢と言えましょう。


海外移転を推し進めて利益を出したけれども、賃金の相対的に高い日本国内雇用は疲弊させて取締役報酬10億円をいつしか毎年貰うようになった世界的ビークルメーカーのトップが仮にいたとするならば、どうしても賛成できない自分がいます。

従業員を真面目に雇用し、鍛えて適切な利益を上げ続ける姿勢のある会社に投資したいものです。



従業員の人件費含めて企業の付加価値、と考えています。


同じ費用項目でも人件費については違った視点で見ていただきたいと思います。


以上零細人件費の筆頭といえるビルメン業界からの主張でした。


現場からは以上です。

(平成25年9月15日)

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