改めて株式投資を考える

筆者には、人生の先輩がいます。先輩は、長く務めた大手企業(国民経済新聞社)を辞めて地方県議会議員に出馬、破れて離婚して母親の週末医療に付き添い看取りを行い、子供を大学にやるまでのお金は渡して、完全独り身で京都の禅寺に修行に出たけどそこの修行があまりにもパワハラで目が出ないものであり、内部の権力争いとイジメに耐えかね娑婆に脱出、そして東京を経て青森のリンゴ農家に出稼ぎに出て今は長期休暇中というすごい人です(男性)。

さて、この方は、親の遺産と自分の蓄えで、死ぬまでのお金をできるだけ使い込まずに生きるすべを心得ています。本業は執筆業で、この出版が当たるのか、文壇デビューできるかどうかはわかりませんが、毎日気になって動向を見ているそんな人生の先輩です。

さて、その先輩は、日本株式投資をしています。

最近、高くて買えないとぼやいていた、自転車のシマノの株を買ってしまったそうです。

以下ご本人曰く、300万円の買い物。それが、クリック5回ぐらいで済んでしまう。すごいものだ。シマノ株はこれから2割ぐらいは下がりそうだけれど、どうしても我慢しきれなくなった。迷っていると、気が散ってしまう。買ってしまえば、迷いがなくなる。なので、買った。1株26000円で、100株単位。元値が高いので、2割安くなると60万円の損になる。でも、20年の長い目で見れば、損にはならないだろう。やはり、迷いを断ち切るのが優先。日経平均株価が3万円の時にすら、買おうと決断していたぐらいだから、それからすれば45万円ぐらいの損を回避している。
やはり、私は自転車が好き。シマノ製品との付き合いは50年近い。小学生か中学生の頃に登場した「シマノインデックスシステム」は、最初はずるずるだったけれど、今はカチカチと快適。長い間の改良で、熟成している。
温暖化、免疫力、エネルギー供給不安などで、自転車の需要は増える一方だろう。大型車から電気自動車になり、最後は自転車に行き着く、はず。自分の筋肉がエンジンになれば、運動にもなるし、気持ちが良いし、場所を取らないし、無駄なエネルギーも使わない。かといって、歩きでは速度が遅い。自転車が生活圏の乗り物としては圧倒的に優れている。物流の船とトラック、高速大量輸送の鉄道、そして、自動車を飛ばして、自転車。
今後は2人乗りぐらいの小型電動自動車が普及し、いろいろな業種からの参入で入り乱れるのだろうけれど、やはり、最後は自転車だろう。人間は生き物だから、筋肉を使わなくてはいけない。それに、自動運転の車など、乗っていて何のおもしろみもない。今のオートマチックの車ですら、つまらない。渋滞や信号など、外部要因で運転を邪魔されるのが耐えがたい苦痛だ。自転車のほうが、圧倒的に自由度が高い。弱点は、雨などの荒天、荷物を運べないこと、上り坂に弱いこと。しかし、弱点があるからこそ、やりくりがおもしろい。
どうして、トヨタやヤマハは、その工作技術を転用して、自転車部品を作らないのだろう。自転車部品でも、中国が猛追してくるのだろうけれど、デジタル技術ほど急激には追いつかれないだろう。
本当はヤマハ発動機の株も買いたかった。ヤマハは創業時からおもしろい会社で、新分野の製品を次々に開発する。電動アシスト自転車は、世界のエネルギー消費を大幅に減らす力がある。ノーベル賞級の発明だと思う。

先輩の言葉


先輩が株で運用予定の資金はあと100万ぐらいだそうです。クボタかヤマハか。そして、変額保険の一部を外国株に移す。クボタは、もう少し安くなったら買おう、ということです。

そして、先輩のポートフォリオは、サントリー食品、東洋紡、東レ、イトーキ、ヨネックス、キヤノン、そして、シマノ、それからクボタかヤマハです。

東洋紡は、夏にエアコンも扇風機もいらずに寝れる究極の省エネ商品ブレスエアーという神製品があるのにもかかわらず、宣伝ヘタで、宣伝上手なエアウィーヴにやられまくっているのがもどかしいです。筆者からすると、会社としてはなかなか良いけれども商品や製品のマーケティングに余地が大きいように思えてなりません。

先輩いわく、まぁ、売買ではなく、買いだけなので、別に利益を狙っているわけではありません。買ったら塩漬け。現金不足に陥るまで、売りません。つまり相場が下がったら、反省するのみです。そんな先輩が買うのは、儲かる会社ではなく、良い会社です。

本当に、シマノとか、イトーキとか、確かにつくっている人の顔と製品が鮮明に浮かぶ会社は、渋いです。

筆者のような、世界中に害悪を撒き散らす米国のタバコ会社や砂糖汁会社、軍事産業会社を買ってる零細投資家とは、次元が、視座が違います。

サントリー食品以外は、良い製品を頑張って作っている会社で、社員の発案が反映されていそうな会社です。そして、本当は、西日本の高専生の就職先として人気の企業に投資をしたいと仰っています。

この先輩にも、「高専生が行くような会社は投資に足る良い会社である」ということが言われました。離島や限界集落にいる人達は特に、寮付きの全国の国立高専や商船高専への進路を考えてもらいたいと思います。

以上

全国の中学生のみなさんには高専(高等専門学校)への進学をぜひ考えてほしい(2019/04/24)

国立高等専門学校機構Webページより(リンクあり) おはようございます。 2019年4月のビルメン王提供の、特に中学3年生になったみなさんへの学習進路に関するブログ配信記…