己の戦い

己の戦いをなさいませ

例え話を
「ダメだな私は、また逃げてしまっていた」
「飛んでくる礫(つぶて)から目をそらしたところで、当たることには変わりない」(輝日)
「戦? バカめ、こんな小競り合いで」
「戦はもっと手間がかかる」(迅三郎)
「人の手間も、物事の手間も、心の手間もな」
「何も知らんくせに、よくもまあ他人に戦しろとぬかせるな」(迅三郎)
「もうこれ以上、失うものか!」(輝日)
「だがな、おかげで気づかされたのだ」
「わしは戦ったことに満足し、戦うことを忘れておった」(宗助国)
「護符の代わりに携えてきたが、この合戦絵巻ももと古びた栄光に過ぎんわ」
「生涯一の大戦だ。特大の絵巻に描いてくれようぞ!」(宗助国)
「さて、おのおの方!」
「敵は今、追撃を焦り、線が伸び切っている」
「攻め時でござろう!」(迅三郎)
「拙者の名は、朽井迅三郎!」
「お主らは腰抜けか! 今日の戦をどう終えるつもりだ!」
「明日をどう迎えるんだ!」(迅三郎)
「拙者のごときよそ者にまで鼓舞されねば、その腰は立たぬか?」
「ならば蒙古から逃げ隠れ、地べたを死ぬまで這いずり回っておれ!」(迅三郎)
「奴らに知らしめよ」
「ネズミもネコを噛み殺すのだと!」(迅三郎)
「鍋の小魚とは面白い」
「小魚だろうと暴れに暴れりゃ、万に1つ鍋が返って火が消えるかもしれん!」(迅三郎)
「勝ちたくば、生き延びられませ」(安徳帝)
アンゴルモア元寇合戦記
という作品です
筆者が一番好きな言葉
「己の戦いをなさいませ」
の原文です