どうするロシア
2022年2月24日午前5時頃(ウクライナ時間)、ロシアのプーチン大統領はウクライナ東部で「軍事作戦」を開始すると発表。プーチンは国民向けのテレビ演説の中で、軍事作戦の目的を「ウクライナ政府によって8年間、虐げられてきた人々を保護するため」と述べました。
最初に防空システムを破壊、使用不能にしておいて、大軍を擁して複数個所から同時に侵攻する事でウクライナ軍は組織だった抵抗も出来ずに各地で早々に降伏し、海外へ脱出可能なうちにゼレンスキー大統領と政権幹部は亡命し、首都キーフは数日中に陥落するだろう。
それがプーチンと側近の描いていた最善かつ最も可能性が高いと信じていたシナリオだったと思われます。
侵攻はしないだろうと油断しているはずの欧米はドイツなどロシア資源への依存が強い国も複数あり、意見の集約も出来ず、制裁もちぐはぐで、ウクライナが降伏すれば制裁の気運も盛り上がらず収束していくはずだった。
2014年のクリミア併合のときと同じとたかをくくっていたわけです。
ところが、米国は侵攻は本気だと見抜き、欧州への根回しを想像以上に迅速にかつ強力に進め、ゼレンスキーは全く逃げずに徹底抗戦の構えを崩さず、欧米の反ロシアの気運は高まり続け、支援物資と情報提供で苦戦し長期化し続けているというところです。
さて、このような中、プーチン大統領はどうするつもりでいるのだろうか。
同じ民族同士の内輪もめで説明できるほど、世界は甘くなかったようです。
同じキリル文字由来の言語、同じギリシャ正教由来の宗教、そして同じ祖先のルーシを持つ民族同士。
街の古さと歴史からいえば、キエフ(キーウ)のほうが遥かに格上であり、それは言ってみれば、京都と東京のようなもの。
プーチン率いるロシアからすれば、家庭内DVみたいなもんだと一蹴しようとしていますが、どうやら世界はそれほど待ってはくれない模様です。
以上