(2018/04/31)「すぐやる」「必ずやる」「出来るまでやる」(永守重信の言葉)

日本電産株式会社ホームページより

おはようございます。ビルメン王です。
2018年5月のなかなかできない筆者のような人間に効く配信記事です。
筆者も学生時代を過ごした、日本の古都である京都において、

・すぐやる。
・必ずやる。
・出来るまでやる。

という精神を掲げて創業以来驀進する、日本電産という会社があります。その創業者の永守重信さんは、すぐやることが成功に欠かせない普遍的な原則で、この習慣、癖を持ってさえいれば、どんな人でもどんな分野でも必ず成功されると言っています。すぐやることの、やることを決めることも大切なのですが、本当は決めているのに行動に移さない、そのリードタイムが無駄だと喝破されているのです。だいたい、「検討しています」というのは筆者の例に限らず嘘であることが多いです。既に、やるべきであることは決まっているのですが、そのはじめの一歩が踏み出せないのです。

つまり、

・あとでやる。
・できればやる。
・出来なかったらあきらめる。

ということになってしまいます。ここまであからさまに書いてしまうと、さすがに書いた方も少しはやらないといけないな、と思うところが面白いところです。そして、すぐやることに集中するために、つまり最初の一歩を踏み出してそのまま自走して流れていく、気持ちよく帆に風をなびかせて進む「フロー」で「フォイリング」な状態に入るにはどのようにすればよいか、それを書いておきたいと思います。それは、テレビやインターネットからの「自分ごとではない情報」を絶ってみる、ということです。

たとえば、惰性でテレビをつけるのをやめる。なんとなくネットサーチや動画視聴をしない。ということです。

自分の世界の周りに、自分とは全く関係ない他人やその他諸々の情報が、資格や聴覚を通じてどんどん入ってきてしまうという状態で、自分のことを自分ごとで考えよというのは、かなり無理な話であるわけです。特に、動画や音声というのは、感覚的なものであり、言語や言葉での解釈を飛び越えて心と体にダイレクトに届いてしまいますから、それに引きずられていろいろな感情で反応してしまいます。自動的に、こうした外からの情報を受動的にダウンロードして、それに影響された感情を持ってしまうわけです。

そうしてダウンロードされてインストールされてしまった情報によって影響された感情は、一体自分の感情なのか、テレビやインターネットによる情報によって掻き立てられた作られた感情なのか、それは当人にもよくわからなくなってしまうのです。自分の感情をコントロールするためには、受け取る情報、特に視覚と聴覚に直接訴える動画や写真や音声については、その情報を絞る、ということがこの平成も終わりの世の中には絶対に必要な生きる態度であろうと思います。

だいたい、テレビやインターネットで激しく繰り返されている情報というのは、あまり幸せではない情報が多いものです。その方が、個人の根元の感情を刺激し、メディア側としては中毒性があり、繰り返し見られるので広告収入等も見込めるからでしょう。例えば、このブログのような、薄口なテイストのものは、あまり受けません。写真も動画も豊富ではありませんし、センセーショナルなタイトルもございません。しかし、一般的な強力メディアが流す情報は、ほとんど自分とは直接関係ない他人の話しながら、まるで知っていないと自分の世界が終わる最優先課題のように迫ってくるわけです。しかし、かの野球界の伝説、国民栄誉賞を受賞した松井秀喜選手もおっしゃるように、

「自分ではどうすることもできない自分以外のことについては落ち着いてフラットに接して騒がない」

ということができないと、世界中の情報の渦に、自分以外に気をとられて、感情をとられて、思考やマインドシェアをとられて、本当に考えなければならない、付き合わなければならない自分というものがますますお留守になってしまいます。こうして、自分のことを最もケアして相手をしてあげるべき、自分がいわば外出中となってしまい、本来で会わなければならない未知の自分への探索が止まります。あらゆる人間が、これからいろいろな出会いをするでしょうが、一番の出会いは自分です。未知の「我」への出会いのために、自分が主体的にやること、そちらにこだわりフォーカスしていきたいところです。自分の目を向けずに、思考がお留守になったところに、絶え間なくテレビやインターネットから、またまた自分とは全く関係のない他人や他国や他者の情報や感情や思考が流し込まれるという、ある意味恐ろしいデバイスに囲まれて私たちは生きているともいえるのです。

この状態で「自分の軸」とか「やりたいことをやって生きよう」とか言ってもなかなか難しいわけです。スマートフォンの画面から顔を上げて、前を向いて歩くだけでも違ってくるでしょう。そうすれば、身体も適度にほぐれて、心もすっきりし、すぐやる気構えが出来てくるのかもしれません。テレビやインターネットの情報から一旦距離を置いて、自分のやることをやっていけば、勝手に自分のアンテナが研ぎ澄まされて、自分にとって必要な情報や人や組織には、必ず出会えるような気がしています。そういう、自分は運がいい、と感じられる自己承認や自己信頼というのが、自分軸で生きるいうことの手始めなのかもしれません。

でもやっぱり、仕事は検討しておきます、と言ってテレビの前で寝転がってでプロ野球見ながらビールとおつまみで一杯やりながらそのまま寝ちゃうというのが最高だと思うダメダメ人間の筆者からは以上です。

(平成30年5月31日 木曜日)

自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ(リクルートの社訓)

リクルート本社 戦後日本が生んだ東京大学卒の最大のベンチャー起業家「江副浩正」氏の精神を学ぶ話 ▼数学教師の息子として四国愛媛県今治市に生まれた江副浩正(えぞえひ…

(2017/08/14)金鉱が発見された時に一番儲けたのはジーンズメーカーだったという故事に習った話

リニアモーターカーにもモーターが使われています おはようございます。 2017年8月の儲け話の配信記事です。 本日は稀代の経営者にして今もその大構想を実現に向けて爆走…