ミシュランガイドで紹介されるお店たちは本来星の数ほどあるものです

デビュー当時のビバンダム君

おはようございます。

2014年5月のミシュランに関する配信記事です。

ミシュランはゴーストバスターズの敵役であるマシュマロマンのようなキャラクター(ビバンダム君というそうです)で有名なフランスのタイヤメーカーですが、多くの方には料理店のガイドブックを出版している会社として有名だと思います。

この会社は匿名の調査員を世界中の料理店に派遣して、そのジャンルで秀逸な料理店を探してガイドブックで[勝手に]紹介しています。

古い歴史のある本ですが、さすがに食の多様化と情報化社会のあおりを受けて、近年お膝元であるヨーロッパでの地位低下に見舞われているらしく、最近では非ヨーロッパ、特にアメリカやアジアに展開しているようです。

ビルメン君の生息地域である日本のある地方都市においても、その場所にフォーカスしたミシュラン本が出るとのことで盛り上がっていますが、そもそも他人や他国の人に評価してもらわなければ自国の持つ文化に誇りを持てないという宿痾を乗り越えることが先ではないかなどと考えると複雑な気もしています。

日本アルプスにしても、水墨画にしても、明治維新近辺でそれに触れた外国人が素直にすごいと紹介したことから再評価されたわけです。

謙譲は美徳ですがやりすぎはよくないかもしれない

謙譲は美徳ですが、やり過ぎると何もやる気がないのと同じになってしまうわけで、もっと自信を持ったほうがよい部分もあるのではないかと思います。

さてミシュランの星評価システムをおさらいしておきますと、[星なし]はその分野で美味しい料理、[1つ星]はその分野で特に美味しい料理、[2つ星]は極めて美味であり遠回りをしてでも訪れる価値がある料理、[3つ星]はそれを味わうために旅行する価値がある卓越した料理ということです。

星がつかなくても、ガイドブックに掲載されただけで価値があるということです。

世界中の料理を生きている間に食べつくすことはできないため、このような他者の評価を参考にすることもひとつの解決策だとも思いますが、ランキングとか偏差値とか、そもそも同一評価軸では測れない事象を単純数直線上に並べようとする試みに過剰に影響されないようにすることも大切です。

さもないと自分の人生を他人によって生かされることになり、後で大きく後悔することにもなりかねません。

といいながら、地元ミシュラン本が出たらすぐ買ってしまった自分の舌に自信の持てない筆者からは以上です。

(平成26年5月5日 最終更新:平成28年5月5日 木曜日)

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