跡継ぎ

【跡継ぎ】
残業代不払い、無免許操業、パラハラセクハラ、売上減少低収益、社員の不平不満、長年更新されなかった機械設備、積み上がった借金、理不尽な相続課税、みたいな負の遺産に対して、四面楚歌でも何とかしようと立ち向かっているのが跡継ぎ(アトツギ)という生き物なので、巷で見かけたら優しくしてください。
たくさんの二代目三代目四代目、を見てきましたが皆大変です。特に「事業」を継いでいる跡継ぎのみなさん、本当にお疲れ様です。ゼロ代目の当職ができることはなんでも致します。
そして、その最たる極致におられるのが、現在の今上(きんじょう)天皇陛下。数えて126代目の天皇です。日本の皇室は、実在性に諸説がある初代の神武天皇から約2700年続いており、事実上歴史的に確定できるだけでも1400年以上の歴史があります。皇室典範では、「皇位は皇統に属する男系の男子が、これを継承する」と定められており、父方に天皇の血筋を引く男性のみが天皇になるとされています。これが、長く続く皇室の弥栄(いやさか)の奥義というわけです。女性の天皇もおられましたが、あくまで「女性」であっただけで「女系」でない点、ここもわかっておいてほしいポイントです。歴代天皇の確定 歴代天皇を確定するための基準が定まったのは、大正時代末期のことであります。 このとき示された基準によって、「歴代天皇は126代、124人」という2023年(令和5年)現在の歴代天皇の形が確定しました。個人的に考えるに、確実に実在を遡って確かめられるのは、第10代崇神天皇以降ではないかと考えられます。戦前から信じられていた神武天皇及び「欠史八代」の実在はいまだ確実には確認できません。さらに、神武天皇と崇神天皇の尊号が同一(ただし漢字表記は別)であることから、崇神天皇を初代天皇、あるいは神武天皇と同一人物であるという説もあります。崇神天皇を実在可能性がある最初の天皇とするのが一般的なようです。1970年代までは崇神~応神までの実在を否定的にみる説もありましたが、1978年に稲荷山鉄剣の銘文が発見され、各新聞紙上でスクープになると銘文の「意富比垝」が、崇神朝に活躍した大毘古に同定されるとする説も出て、崇神天皇以降の実在性が一気に高まりました。そういうわけで、わが国は、◯年建国、とははるかに昔すぎてわかりませんが、明らかに、世界最古の国であるということは間違いないと思われます。ちなみに、日本と言われる前は倭と呼ばれていましたが、日本国(近畿大和)と倭国(北部九州、今の太宰府)とはもともと違う国で統合されたものである、というのが筆者の考えです。
結論。いろいろなものを引き継いでおられるみなさん。自由と権利、人権とは対極にある方々。みなさんの幸せを祈ります。以上