失敗は全て未来に繋がる(掃除機ダイソン創業者の言葉)
(2016/11/26)失敗はすべて未来につながっていると言ったダイソン掃除機開発者の話
おはようございます。2016年11月の筆者こと塾長提供の失敗が大切だということに関するブログ配信記事です。今日は格別いい話をします。長くなるかもしれませんがよろしくお付き合いください。紙パック不要のサイクロン掃除機で世界中で有名になっている「ダイソン」シリーズの開発者ジェームズ・ダイソンという人の話です。アイデアを形にするということは大変です。そして、発明家がアイデアをあきらめそうになる時は、数えきれないほどやってくるものです。吸引力が落ちない長く使える掃除機を作りたい、そういうアイデアを形にするために、ジェームズ・ダイソンは試作機の制作と開発にとりかかりました。15代目の試作機(プロトタイプ)の時には3番目の子供も生まれ、家族を養っていかなければならなかったジェームズは、開発に没頭し、そして失敗に失敗を重ね、プロトタイプの数は雪だるま式に積みあがっていきました。そして遂にプロトタイプが2,500台を超えるころ、資金は尽きてしまいそうになり、掃除機の研究開発自体が続けられなくなりそうになりました。3,500代目のプロトタイプのころには、ジェームズの妻は美術教室を開いて文字通り生活費を稼いでいたという状況だったそうです。そして1993年、15年という歳月を経て最初の完成品としてについに「DC-01」というサイクロン掃除機を世に出すのです。その前に積みあがった試作機の数は実に5,127台を数えていました。試行錯誤を重ね、苦難と苦闘を舐めた足跡である5,127台の試作機を前にして、最後の試作品だけが最終製品につながったのではない、ひとつひとつの失敗したプロトタイプすべてがこの製品の開発につながっているのだ、ジェームズ・ダイソンはそのように語っています。うまくいった最終的な試作品だけが製品ににつながったのではない。ひとつひとつの試作機すべてが貴重な糧となり、最終的な実を結んだのだ。5,127という数字以上の重さとストーリーを感じる素晴らしい話です。まさに、失敗やうまくいかないことを積み上げてきたことこそが、何よりも代えがたい想い出であり、素晴らしい経験であった、次への活力をかきたてる熱意のもとであったとジェームズ・ダイソンは心からそう言っているのです。かの発明王エジソンも言いました。「失敗ではない。うまくいかない方法を1万回試しただけだ」と。失敗はすべて未来につながっているのです。私も、ダイソンの掃除機を使っています。今日だけは失敗を恐れず真面目に生きようと思った筆者からは以上です。(平成28年11月26日 土曜日)
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