選挙区も比例も山本太郎!の衝撃
写真のミスターセレッソの森島社長(および旅人中田英寿)とは全く関係ないですが、今回の衆議院議員選挙、東京比例区が面白いことになっています。
比例は山本太郎って書くよ!と支持するれいわ新選組の熱烈支持者が数多くいるというのです。
当たり前ですが、選挙区は個人名、比例区は「政党名」を書くのが今回の選挙のルールです。
ですので、東京比例区のみに立候補している山本太郎さんについては(東京8区の立候補はとりやめ)、選挙区で山本太郎と書いても無効票(立候補していないので)、比例区で山本太郎と書いても無効票(政党名ではないので)になります。
山本太郎、という政党名で届け出を行っておけばよかったですね。
山本陣営は「比例はれいわ」の周知徹底を図っていますが、支持する有権者に電話を掛けると4割くらいが『比例は山本太郎って書くよ』と答える、というれいわの選挙ボランティアの困惑した様子が取材されていました。
また、れいわ新選組の山本太郎代表がいまだに東京8区から立つと思っている人も相当いるともいいます。
高齢者にこの傾向が強く、Twitter,Facebook,Youtube を見ないこれらの層は、今の戦況や構図について、ついていっていないのだそう。
かつて、山本太郎が国会に躍り出た2013年の参院選は、今回と全く様相が違いました。幼な子を抱えた母親は目に涙をためて、「原発は要らない」と訴える山本の話に耳を傾けていたし、ワーキングプアの青年たちは、山本が非正規労働の改善を唱えると拳を突き上げて「ウォー」と雄叫びを上げていました。寄付はあつまりにあつまって、4億円を超えたと言われます。
しかし、肌感覚とは違って、マスコミの選挙予想は、楽観視そのものです。
北関東:れいわは1議席をうかがう勢い。南関東:1議席を確保できそうだ。東京:1議席を確保する勢い。東海:1議席獲得をうかがう。
しかしながら、いずれも「うかがう」「勢い」「できそうだ」であり、自民党候補に対する「●議席を確実にした」というのとは全く異なります。
てきとうな数字、適当な予想です。
前回の参院選(2019年)で「れいわ」と書かれた票は26万票しかなかったことからすれば、東京比例ブロックで当選するために必要な30数万票にははるかに届きません。
そのうえ、山本太郎ひとり舞台の、山本太郎党では、そのすべてが死票になります。
れいわ新選組の支持者は、自分が支持しているのがどの政党なのか、個人なのか、まったくわかろうとしていないリテラシーの低さを売りにした、そのような支持層の人間が、本当に今回も比例はれいわ、と投票してくれるのか、注目の選挙戦は終盤。
熱狂的なれいわ支持者は、Twitterで山本を神様のように崇めたてるヒマがあったら、立憲なみなさんと喧嘩する余裕があったら、「比例はれいわ」を連呼して回った方がいいでしょう。もう、ネットだと高齢者は伝わりません。直接電話して、友達、親戚に話してわかってもらわないと、選挙区も比例区も山本太郎と書いてくる人たちが続出することでしょう。
以上