ホープエナジー破産のお知らせ

子会社を、つくって潰して知らんぷり、親会社だけは上場維持かよ(五七七五七の短歌調で)

マザーズ上場企業の株式会社ホープに動きがありました。

子会社にした超赤字事業体、ホープエナジーを破産させ、これ以上の自治体向け(格安)電力供給をやめる、と宣言しました。

スタートアップ企業において、ひとつの歴史が刻まれました。

ビジネススクールの何よりの題材になります。

これが通るならば、どんなリスキーな新規事業でも、何でもやってみて、まずくなったら子会社に切り出して、そのままその子会社ごと破産させれば親会社は知らぬ存ぜぬで責任取らないことがまかりとおることになります。

そうしないための、グループ企業経営であり、リスク分散のための事業ポートフォリオの構築でありましょうが、同社の場合、突出して突っ込んだ電力供給事業の巨額赤字を他の事業ではまったく吸収できないレベルにまで膨らませてしまったところがまずいところでした。

まあ、そもそもセコい自治体(地方公共団体)が、本来定価で支払うべき電気代をケチって安上がりにしようとたくらんだ、そこに中抜き新電力免許だけの口利きビジネスが入っただけ、ともいえ、存在意義については首をかしげるビジネスモデルだったのかもしれません。

もちろん、その後の展開に若干の興味はあるものの、本件については後味の悪さは遺しつつも、案件のヤマ、峠は越した感があります。

詳細、プレスリリース(適時開示資料)も貼っておきます。

https://birumenking.com/wp-content/uploads/00.pdf

https://birumenking.com/wp-content/uploads/00-1.pdf

https://birumenking.com/wp-content/uploads/00-2.pdf

そして、この発表を受け、同社株は上場値幅一杯の50円高となり、買い一色になっています。

いままで、さんざん劣後に置かれていた株主にとっては、踏み倒しであろうがなんだろうが特別な利益であることは間違いないため、この株価の動きはある意味正しいのでしょう。

引き続き、一定程度の注目してまいりたいと思います。

以上

新電力事業の着地予想(株式会社ホープ)

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