菅公、菅原道真公

菅公、菅原道真。

いつからか「学問の神様」となり、太宰府天満宮には多くの参拝者が訪れることになりました。

しかし、その彼の墓所は、天満宮の本殿の中にあるのです。

崇徳上皇、平将門とならび「日本の三大怨霊」の一人、しかもその筆頭格の祟り神でもあります。

何ごとにも両面がある、というよい例です。

怨霊の筆頭格と言えるのは、実は平将門より古いからでもあります。

崇徳上皇が天皇という意味では最も格上なのですが、時代が少し下るので、やはり、日本の歴史の(少なくとも書面上での)怨霊のはしりは道真公ということになるのでしょう。

確かに、天皇はどの時代にも必ずいますが、通常「藤原氏」しかなれない右大臣の位に、藤原氏以外で昇った史上2人目で最後のお方(最初は吉備真備)で、さらに西国九州太宰府に流されるといういわれですから、後世、これだけの崇敬を集めるのもわかる気がします。

以上