絶対にうまくいかないプロジェクトを予想する
プロジェクトには当事者意識が必須だと思う
スマホでの少額送金で新会社、大手4行グループ、20億円共同出資。というお題で、大手経済新聞に記事がのっていましたので紹介します。
3メガバンクとプチメガバンクであるりそなグループの大手4行グループが、スマートフォンのアプリを使った個人間送金の新サービスを担う共同出資会社「ことら」を設立したことが2021年7月16日に判明したそうです。
資本金は計20億円程度、割り勘など少額で頻繁なお金のやりとりでの利用を見込み、2022年度前半に提供開始する予定だそうです。
ゆくゆくは、この仕組み(プラットフォーム)を地方銀行や決済アプリ事業者にも開放し、異なるアプリ間の送金を可能にする構想だとのことです。
具体的には、既に三井住友銀行が母体となる会社を立ち上げており、他行が出資する形で、三井住友銀と三菱UFJ銀行、みずほ銀行の3行が資本金の25%をそれぞれ負担し、りそな銀行と埼玉りそな銀行が合わせて残り25%を出資するということです。
さて、プロジェクトの中身は置いておいて、当社としてはこのプロジェクトは全く上手く行かないなという認識を強く持ちました。単なる4分割の25%ずつ出資して、一体どの銀行グループが最終責任を追うのでしょうか。
出資は、割り勘ではありません。
得意の横並びのまま、誰も火中の栗を拾わずに、ただたたずんでいるような絵が見えるようです。
アタマが3つある、かつてキングギドラと言われたみずほグループの経験に学ぶところは多いと思うのですが、今回も、均等出資の無責任体制がまた一つ出来上がっただけに終わらなければ良いと思っています。
以上