特攻は無駄だったのか

知覧研修というのがあります

祖国を守る為に、己の身を懸けた諸先輩方の思いに触れる、鹿児島県知覧にある知覧特攻記念館はじめ、縁ある旅館に泊まってなすべきことを考えるという研修プログラムです。

特攻についてよく言われるのが、洗脳されていたとか、その作戦で本当に勝てると思っていたのか?とか、ほとんど打ち落とされて意味がなかったんでしょ?といった一見合理的な見解です。

酷いのになると、自爆テロと同じでしょ?みたいなトンチンカンで無礼極まりない、訳の分からん事を言う者すらいまして、悲しくなってくるものです。

ただ、日本がたどった歴史、大東亜戦争が起こった背景、特攻の背景をきちんと正確に理解したうえで、自分が何かの為に、自分一人よりもっと大きなものの為に、自分以外の誰かの為に本当に、文字通り命懸けで何かをやったことがない人間、やろうともしない者には、絶対に一生到達できない境地であることは間違いありません。

特攻隊員の諸先輩方を前にして、軽はずみに”命懸け”や”必死”や”真剣に”や”一所懸命”や、使えるものではない言葉ではありますが、洗脳されたから行ったんだ、とか、上から命令されて、拒否できずに行かざるを得なかった、美しい遺書の文章を読んで、憲兵の検閲が厳しいから、本音を書けなかったんだとか、そういう極めて矮小な、さもしい悲し過ぎる言葉を聞くのは悲しいものです。

これらの先人の幾多の犠牲の上に、今の日本国があること、その事実は、子孫であり後輩である我々は、絶対に忘れてはならないと思います。

歴史の事実を知った上で、諸先輩方に感謝し、手を合わせ、己自身の胸にてを当て、深く内観し、これから、自分は何を考えどう生きるべきなのか?どう仕事するのか?何のために生まれ、何の為に死するのか?何の為に生き、何の為に仕事をするのか?どのような人生を歩むのか?

そういう事を深く考えて、整理して、諸先輩方や神々に接する、五感で感じて、志を立て、今後の人生における思考と行動の変化を即す、そんな人間の軸を作る研修だそうです。

アメリカ合衆国の将兵が、最も畏怖したのが、カミカゼファイターと、イオウジマファイターです。

彼らこそ米国をして、本土進攻したならば彼の将兵犠牲は100万人をこえると試算させ、無謀なる本土進攻を踏みとどまらせた守り神なのです。

意味がないとか無駄死にとかいうのは、理解力が本当に足らない残念なことだと思います。

無駄死にとかいうのは浅すぎる思考回路の人です。

突っ込まれたアメリカ側の方が正確に理解し、大きな衝撃を受け、そして今に語り継いでいます。

わたしの祖父は海軍機の整備兵でございました。

特攻の方々も多く見送らせていただきました。

そして、祖父が生きたからこそわたしの人生があるわけでございます。

以上

予は常に諸子の先頭に在り(栗林忠道中将の言葉)

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