仕事を人に頼む時にはよい発注者になろうと努めた方が後々よいという話

日本最大級の請負事業[瀬戸大橋ケーソン]

おはようございます。

2014年8月の記事です。

さてお盆前ですが本日は会社の大きな事業構造から話を始めたいと思います。

基本「請負」業務に従事しておりますビルメン業の筆者です。

「請負」業務とは施主とか委託者とか発注者の指示意向に基づいて、期待される受託業務をこなして手数料や工賃をいただくという性格のお仕事です。

施主や委託者や発注者は、自社もしくは金主や株主のために、「経費をかけても」何かの業務を行ない、サービスの向上なり保有資産の価値向上なり通常の運営なりを担わないといけない立場の方々です。

このようなもろもろの仕事全てを自社で内製化できればいいのですが、現実問題として全ての事象に対応できるスタッフを自前で揃えることはできないので、外注という手段で業務の住み分けをするのです。

逆に中の仕事として残すものの多くはその会社の「本業」(自前スタッフで取り組む業務)ということになりましょう。

ここで大事なのは、外注しようが委託しようが、そもそもその業務は発注者委託者「自身」のためにおこなっているということです。

自身のために行っているのですから、その最終責任は当然自身にかかってくるわけであり、トラブルになっていくら立場の弱い業者を叩いたところで自らの責任が軽減されたり業者に転嫁されたりすることはないということなのです。

ここがわかっていれば、発注行為について間違うことは少なくなるでしょう。

修正ではなくてそれは変更である場合が多いかもしれない

ですが、ここの意識が薄くなると、本来、外注業者に対して「(仕様の)変更」と伝えるべきところを、思わず「修正」と言ってしまったりしてしまいます。

もともと発注側の手違いなどで「変更」を申し出なければならないところ、発注者という優越的地位を利用して、「修正して」と伝えてしまうようなことはできるだけないようにしたいものです。

業者側に、作業の不具合やミス、未達の品質サービスといった明らかな「非」がある場合は別段ですが、発注側の事情や方針が変わった時などに、「修正」などと誤魔化さずに「(こちらの事情で)変更です」と丁寧に伝えてみてください。

業者だって人間です。

やはり気持ちよく仕事をしたいものです。

人の態度は自らの鏡といいます。

業者側のモチベーションを高めて仕事をしてもらったほうが、明らかに発注側にも得にもなることを任じて、少しだけ意識してもらえたらと思います。

発注側から受注側へ、まさにエレベーターのように上下にキャリアポジションを変えて参りました、カメレオン・サラリーマンの筆者からは以上です。

(平成26年8月12日 火曜日 最終更新:平成28年8月12日 金曜日)

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