2019年日本の水産加工会社大手の日本水産が日立造船と組んで「鯖(サバ)」の陸上養殖事業に参入するという話です
鯖(サバ) |
おはようございます。
2019年4月のビルメン王提供の日本の「鯖(サバ)」に関するブログ配信記事です。
鯖といっても、ネットスラングで言うところのクライアントサーバー能力のことではありません。
原語通り、魚好きな日本人も好んで食べる、サバ(鯖、英語で「Mackerel」)のことでして、動物学的には魚類のスズキ目サバ科のサバ属などに分類される魚の総称です。
世界各地で食用にされている大衆魚ですが、日本近海ではマサバ(真鯖)、ゴマサバ、グルクマ、ニジョウサバ(二条鯖)の計4種が見られるとのことです。
その中で、今回は水産資源確保と病気や寄生虫などを制御した「陸上養殖」のサバの生産について、日本勢も参入するということになりました。
日本水産が日立造船と組んでサバの陸上養殖に乗り出すことを決定しました。
具体的には、山陰の鳥取県米子市に、2,700トン規模の巨大な水槽を陸上に設置し、サバの専用養殖施設を建設し運用を開始するとのことです。
陸上養殖は、これまで行われてきた海面を利用した海中養殖に比べて、環境の変動(赤潮など)に左右されず、魚の病気や寄生虫も予防できるのですが、養殖にかかる費用(コスト)がかかるのが難点でした。
今回、日本水産は、水処理能力技術に長けた日立造船と異業種間でタイアップして、上下水道などの処理技術を導入して、陸上いけすの投資額と運用コストを下げることに成功しました。
そして、アニサキスといった寄生虫が原因で食中毒が発生する危険を除去できると、外食店などへの営業攻勢をかけ、アニサキスの心配が少ない生食用サバの引き合いなどを中心に、通常の海中養殖サバや天然サバよりも高い価格で販売するという目処をつけました。
こうして、売価と生産コスト双方からのアプローチで、画期的な陸上養殖サバのプラント計画が実施の運びとなったわけです。
養殖施設の完成は2020年3月を予定しており、稼働は同年4月から、敷地面積2,000坪の土地に、合計10基の水槽(合計2,700トン)を構える巨大な養殖サバ工場です。
出荷が順調に進めば、年間のサバ生産量は250トンに上るということです。
東京オリンピックの選手村の食卓にも、安全な日本陸上養殖産のこの陸上サバが並ぶ日がやってくるかもしれません。
人間が古来より従事してきた「漁業」についても随分様変わりしてきたことを感じた筆者からの紹介記事ですが、実は2019年4月も地上波放送された映画「風立ちぬ」の主人公堀越二郎が好きな焼きサバをほぐして取り出したサバの骨を見て「翼断面の傾きと同じだ」と言ったことからこの記事を書こうと思ったということは秘密な私からは以上です。
(2019年4月18日 木曜日)
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