小学校を卒業した子供たちが3月のある日の真夜中0時に太宰府天満宮を出発して福岡市中央区の小学校まで歩くという「夜のピクニック(通称夜ピク)」という行事があります

おはようございます。

2019年3月、卒業式のシーズンのビルメン王提供のブログ配信記事です。

筆者の子供たちが通う(通った)小学校では、もう12年(干支一回り)も続いている伝統行事がありまして、それは「夜のピクニックーもう一つの卒業式(通称夜ピク)」というイベントなのです。

以前の記事でも申し上げましたが、これは何かと申しますと、保護者たちで構成するところのPTAの下部組織であります「おやじ組」が運営主体となり、本チャンの卒業式を迎え感動冷めやらぬもと小学校六年生中学校入学未満、の卒業生たちの有志を募り、その保護者と一緒に、福岡市中央区の某小学校近くの公民館に夜の9時などに集合し、真夜中の終電車で一路福岡県太宰府市のあの学問の神様菅原道真公をお祀りしております太宰府天満宮まで向かい、そこで翌日午前0時、神主さんにありがたいことばと祝詞(のりと)をあげていただき、おもむろに太宰府天満宮を起点に出発、福岡市中央区の小学校校門まで歩いて約20キロを走破ならぬ歩破しよう、という大変、意味深くない、よくわからないイベントなのです。

途中コンビニでの休憩時に食べるお菓子やカップラーメンという、なんとなくうきうきする夜更かしウォーキング、最後の方は睡魔との戦いとなります中、翌朝、早朝、白んだ午前6時、目的の小学校に到着し、近くの公民館で仕出してもらった味噌汁とおにぎりを頬張りながら、大人になって一度やってみたかった完徹(完全なる夜更かし徹夜)をやっていることがいかに疲れるのか、意識朦朧とする中で保護者主催の「もう一つの卒業式」を厳かに執り行うというものです。

公民館では、豚汁の炊き出しも行なっています。

このイベントのための、専用の卒業証書も保護者個人個人に作ってもらいます。

そして、それを読み上げながら授与するのです。

一体、なんでこんなことをやっているのか、なんのために歩き通すのか、さらに真夜中にわざわざやるのは何故?という疑問が湧く方がほとんどだと思いますが(筆者もいまだに思っています)、毎年毎年、この変なイベントに10組から15組程度の物好きな親子が集い、PTAおやじ組と称するイベントお祭り好きな保護者たちの万全なサポート体制で、20㎞にも及ぶ真夜中の歩行体験ができるというわけです。

これ、子供はもちろん大変なのですが、ルート開拓をしてその通りに歩く保護者およびサポートにつく大人たちはもっと大変です。

3月とはいえ真夜中の田舎道は、吹きすさぶ風が冷たく、眠いし厳しいです。

ただ、今回も幸いに雨が降らなさそうなのが救いです。

当然眠くなるので、前日に寝ておけば良いのですが、子供も保護者も、かえってワクワクしてしまい、事前に寝てきた人を見たことがありません。

このあたりも、この変なイベントが続いている面白いところなのかもしれません。

真夜中ぶっ通しで騒ぐというのは、例えば地元の博多では博多祇園山笠の追い山のように、午前4時59分の一番山の櫛田入りの瞬間まで、夜を徹して準備しているような例もありますから、たまのハレの日に夜通し何かやって騒ぐというのは、人間社会を円滑に回していくために必要な人間の編み出した知恵のようなものなのかもしれません。

前日に寝ておけば良いものを、といいながらこんな記事を書きながら結局寝ないで太宰府天満宮に向かうことになりそうな筆者からの記事でした。

それでは、昼寝もまともにできませんでしたが真夜中歩行に行ってまいります。

こちらからは以上です。

(2019年3月24日 日曜日)

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