つまらないという意識を棄てる

予備試験を迎えるにあたって

前提「勉強する。最終的には、つまらないという意識を捨てること」

問題提起→規範定立→事例適用(あてはめ)→結論
さんだん‐ろんぽう〔‐ロンパフ〕【三段論法】
論理学で、大前提・小前提および結論からなる間接推理による推論式。例えば、「人間は死ぬ」(大前提)、「ソクラテスは人間である」(小前提)、故に「ソクラテスは死ぬ」(結論)の類。
規範定立の前に問題提起を入れるかは人によりますが、問題提起をすることで、採点官にこれから何を書くのかを伝えられるので、私は必要と考える。

予備試験論文チェックリスト

0 全体
・ワンセンテンスワンテーマ。問いに答える。徹底。
・メインとサブを峻別してメリハリをつける。タイムマネジメントにつながる。だらだら書かない。
・未知問、応用で問われているのは基本。原理原則定義条文趣旨から論じる。
・絶対に形式的実質的途中答案を避ける。絶対に落ちる。
・必ず答案構成を行うこと。構成しないと内容時間ともに失敗する。
・最初からフルスピードで論述すること。
・わからなかったら問題文の事実を丸写しする。書かないはダメ。
・70分で2,000字しか書けない。分量のマネジメントが肝要。書かないことを決める。

1 憲法
・書く分量を絶対に守る。設問1を書きすぎて尻すぼみする傾向顕著。1.5対2.5。最初書きすぎても後半書けなかったら点は入らない。配点は最初から決まっている。原告で2つの違憲主張をしなければならないなら、1つの違憲主張につき1.5頁以内に必ず収める。分量のマネジメント必須。
・規範に困ったら目的手段審査。必要かつ相当だと理論面で対立させづらい。
・背景にある判例を想起する必要がある。原告被告の対立点は必ず理論と事実の両方に存在する。権利や制約につき対立構造(原則例外、自由と給付等)があるか、事案のテーマや特殊性を考える。
・法令審査も処分審査も①制約→②権利保障→③審査基準→④事案適用(あてはめ)の順番を守る。問題なく認められる論点は1-2行で済ます。三段論法を崩す。メリハリは分量のマネジメントにおいて死活問題。

2 行政法
・解釈の際は、①文言、文言の比較、②趣旨、目的、③処分の性質を必ず検討。
・誘導に乗る。それ以外書かない。配点に注目。分量のマネジメント。

3 民法
・必ず①生の主張→②訴訟物→③要件定立→④要件充足性の順を守る。要件事実的に問題文を読む。
・推定規定等の要件事実を意識した答案にする。
・損害額にこだわる。問われている。

4 商法(会社法)
・構成に時間がかかってしまうことはもはや仕方がない以上、分量のマネジメントをしっかり。常にコンパクトに書くことを意識する。
・すべての条文文言にあてはめる。刑法各論の意識。
・役員兼株主、契約の当事者による議決権行使と特別利害関係人パターンは頻出なので注意。
・任務懈怠のあてはめは事実を全部抜いて厚く書く。

5 民事訴訟法
1 問題文は要件事実的に読む。
2 原則(条文からの帰結)不都合性(自分の言葉で具体的に指摘)。例外(法律構成を考える。事実だけではだめ)パターンは頻出。原理原則定義文言趣旨から論じる。自分の言葉で付帯的に論じる。
3 判例の射程問題は①必要な範囲で一般論→②判例の理由+事実→③本問の事実+補床→④結論で。

6 刑法
・分量が多いのでメインとサブの峻別を構成段階でしっかり決める。
・構成要件要素等、すべての要件が満たされているかを頭の中で逐一確認。主観面を落とす傾向顕著。
・事実の評価は一言で足りる。だらだら書かない。

7 刑事訴訟法
・どこかに必ず一つ応用が隠れているという意識。典型だけであるはずがない。
・被疑事実から考える。推認過程を具体的に示す。

8 労働法
・字は小さく、書ききれないことがある。
・時間があったら趣旨、関連条文を挿入。
・全ての条文文言、用件に当てはめる。
・設問の問い方いかんにかかわらず効果、判決の種類、等を少し余分に書く。
・実体法上の権利関係を債権と物件の2つの観点から分析した結果を答案にまず示す。

以上