(2020/03/23)【暴論】新型コロナウイルス感染症による緊急経済対策(当社プラン)を提示します

オリンピックマークも変わりそうです。。

おはようございます。

毎日、新型コロナウイルスの感染者数が世界中で増え続けているという中、オリンピックの延期や中止も公然と語られるようになりました。

その前に、世界中の仕事が、売り上げが「蒸発」したのに固定費だけは残る、という状況に、世界中の企業や個人事業主が悲鳴を上げています。

こうして、金融政策と財政出動という、緊急経済対策パッケージを、世界中の国々が出しているわけですが、こうした、「第二次世界大戦後」「冷戦後」の資本主義的秩序の枠組みではどうしようもない状況になってきつつあるのかもしれません。

ここで、筆者より暴論を提示します。

日本においては、1,000円札、5,000円札、10,000円札の、いわゆる紙幣は日銀が発行していまして、正式名称は、「日本銀行券」です。

一方、補助通貨である貨幣(500円玉から1円玉まで)は日本政府が直接製造しています。

正式名称は、そのまんま「貨幣」です。

(財務省「貨幣」の紹介ページです)
https://www.mof.go.jp/currency/coin/general_coin/list.htm#now

すなわち、実は、日本銀行券なり、商品券などを国民に、当面の生活原資として「配布」するのであれば、国債の発行を行わないといけない、というわけですが、500円硬貨ならば、実は財政的裏付けは必要ではなくて、そのまんま鋳造して、そのまんま配っても問題ないのです。

例えば、500円硬貨を製造しまくって、一人当たり10万円分(500円硬貨200枚)を全国民に配ることは、理論上可能なのです。

もちろん、だぶついた500円玉の価値が暴落するのかもしれませんが、おそらく、500円は500円のまま通用し続けると思われます。

これだけで、全体の通貨「円」自体の信用は、あまり揺らがない、と思っています。

突き詰めると、政府が直接発行できるのが貨幣の良いところですから、実は100兆円記念通貨(コイン)を1個財務省で作って、これを日銀(日本銀行)に持ち込み、財務省口座に残高として「入金」すれば、国債を発行せずに100兆円(日本の一年間の国家予算並み)の円を調達することが可能となるのです。

そして、1個100兆円だろうが、記念硬貨を鋳造する際にいちいち国会の承認は必要とされないので、お金というイリュージョンにまみれた暴論として、政府は、大量の「マネー」を、ただ同然でゲットすることができるのです。

もちろん暴論ですので、政府が国会の承認もなく勝手に100兆円もの硬貨を発行することは、日本円に対する国際的信用を著しく低下させることになり、ハイパーインフレの懸念が広がるだけであり、日本銀行券の発行権を独占している日銀(日本銀行)の独立性を、著しく無視することになります。

しかしながら、この日銀といった中央銀行による金融、各国政府による財政、という役割分担による資本主義経済システム自体の綻びが見られる現代において、こうした「暴論」をただ切って捨てるのではなく、逆にことの本質を見極めるための勉強素材にして欲しいと思うわけです。

もう一度、おさらいしますと、日本政府は、日本の中央銀行(日銀)とは別に貨幣を発行しています。

「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」(以下、通貨法)によると、日本の通貨は日銀券と政府貨幣の2種類で構成されています。

政府貨幣は日銀券の補助通貨でありますが、政府に製造及び発行権限があります。

通常使用する政府貨幣は、通貨法で500円、100円、50円、10円、5円、1円の計6種類とされているが、1万円、5千円、千円の3種類の記念貨幣も立法措置を要さず、閣議決定で発行することが可能なのです。

一般会計の決算書によると、政府貨幣は2011年度には1,834億円が発行されています。

つまり、記念貨幣1万円を、てきとうなデザイン(1円玉程度の簡単なデザインの木片で良い)で、1,000億枚作れば、それでいいわけです。

仮想通貨の形でもいいかもしれません。

このテーマは、「お金」「マネー」というものの本質が、単なる人間集団全体の「信用」でしかない、いわば「幻想、イリュージョン」でしかない、ということを改めて示している格好の素材です。

少し、考えてみてください。

こちらからの、今日の記事は以上です。

(2020年3月23日 月曜日)