(2020/03/22)ポスト新型コロナウイルス感染症という新しい時代における安全な「移動」方法について

折り畳み自転車「バーディー」

おはようございます。

2020年3月、新型コロナウイルス感染症が世界的に広がりを見せつつある中、人間が「安全」「安心」に移動する方法についても、かなり見方が変わってきたように感じます。

これまでは、航空機やヘリコプター、大型バスやクルーズ船といった、長距離大移動を行う運送手段が全盛を極めていましたが、今や世界中で基本的に自宅待機、不要不急の外出禁止要請が取られる中、外出して移動する方法についても非常に慎重にならざるを得ないという全世界的な社会的要請があります。

このような中、これまで人間社会の繁栄の象徴でもあった、都市圏人口1,000万人超の「メガロポリス」の都市機能は、大きな曲がり角を迎えているといって間違いないと思います。

今回の新型コロナウイルスが最初に確認された、中国武漢市についても、中国で10番目程度に大きな、東京より人口の多い1,000万人超都市ですし、都市機能というものは、人間を効率的に集積させて、相互にコミュニケーションさせて、便益を高めるという風に機能特化している以上、感染を防止するために互いに少し距離を取るようにと言ってもなかなかうまくは行きません。

この点、もともと都市化がそれほど進んでおらず、例えば「市」といっても、総人口が3万人から5万人程度の、適度な地方の田舎地方都市に関していえば、むしろ、生活圏内で必要な物資や生活用品が手に入りやすく、電車やバスに乗っても、大都市のそれほど混み合ってもいない(すいている)ことがあり、このような生活圏内での自給生活には適している、という見直しが起こりつつあります。

これは、一つの世界的地域に、いくつかの世界的大規模都市、かつてサスキア・サッセン教授が提唱した「グローバル・シティ」というものが勃興した、という21世紀初頭までの人間社会のあり方に、大きな一石を投じることになるでしょう。

つまり、日本で考えると、1,000万人年都市である「東京」を中心とする大都会を作り上げて世界の都市間競争に打って出る、というような考え方ではなく、それぞれ個性を持つ、地域に偏在する5万人都市を200個自律的に作る方が、これからの感染症等の人類全体の危機に対処する方法としては、それぞれの都市機能を維持するにも、それぞれの経済単位ごとに柔軟にいつでも安上がりに「封鎖」「隔離」「鎖国」することができることを持ってしても、「コストが限定された」「安上がりの」方策であるという論調です。

江戸時代の幕藩体制に戻るような感じでしょうか。

昔、筆者が読んだ、IF戦記の大作である「紺碧の艦隊」シリーズにおいては、かつての太平洋戦争までの間に、この日本全国を小都市に機能分散させておき、米国の大都市爆撃の焦点を定めさせず、攻撃コストを跳ね上がらせるという作戦を用いて米国との講和に持っていく、という描写がありまして、なるほどと思ったことがあったのですが、21世紀に入って20年、ようやくこの小都市分散型システムの効用が脚光を浴びるのかもしれません。

全国の中規模都市(離島含む)におられる方々、「市」といっても2〜3万人程度の域内人口で少子化に喘ぎ、賑わいが全くなくなったと嘆いておられるみなさん、世界は一周して、再びみなさんの時代がやってきたのかもしれません。

大都市では、ライブハウスやK1会場、宝塚歌劇団の会場を強行されたことへの批判が出てきています。

自身が感染症にかかる以上に、無自覚に感染源となり、ウイルスを振りまいてしまうという危険がある存在となった人類が取るべき方法は、適切な距離を保つことです。

すでに、田舎の中核都市には、そのような適切な距離感があり、さらに、生活必需品が簡便な移動手段で手に入る環境が揃っています。

満員に近い電車やバスを乗り継ぎ、大規模スーパーやドラッグストアで列を作って並び、マスクやトイレットペーパーを買わなくて良いのです。

家に帰るために、タワーマンションの高層階に、エレベーターといった密閉空間を経由する必要も基本ないのです。

オリンピックも、このようにロゴが変わるかもしれません。

さらに、持ち運びが簡単な、ライズ&ミューラーの「バーディー」という折り畳み自転車があります。

これがあると、飛行機や船、バスなどで簡単に運べるので、長距離移動先(旅行先)での短距離移動が激変します。

感染源を避けながら、適切な距離を保った近距離、長距離移動にはもってこいのツールです。

おそらく、これからの人生を変える品物ではないかと思います。

適切な駐輪場所さえあれば、その先は徒歩で十分ですし、体を鍛えるという意味では、ジムという密閉空間でエアロバイクを漕ぐよりよほど健康的です。

ドイツのメーカーで、一番安いものでも16万円(税込)から、という高価格品ですが、旅先の交通費も減らせ、雨風がなければ風景を楽しめ、運動にもなるので、確かに効果ですが、ほぼ万人にとって元が取れるツールだと思います。

「普通の」折りたたみ自転車は体重を支えるフレームが折れますが、バーディーはフレームはそのままで、サスペンションを裏返しになります。

そのため、剛性が高く、走行性能が犠牲になっていません。

しかも、長持ちします。

筆者も、乗らせていただきましたが、剛性が高く、乗りやすく、長時間乗っても全く疲れない高品質な乗り心地でした。

このように、これからの生活様式を変え、働き方だけではなく、生き方をシフトしていくことが、ますます必要になってくると思いました。

今日の記事はここまでです。

それでは、また明日。

(2020年3月22日 日曜日)