組織内が3:20:50:27に分かれるという法則があるということで書いてみた雑談です

働かないアリ、発芽しない種の話

おはようございます。

2016年9月の記事です。

組織における「3:20:50:27の法則」というのがあります。

これは法則ですから、価値判断は横に置いておいて、全ての集団の構成員のある尺度の優劣は自然にこの割合に収斂されていくというものです。

もともと、働きアリのうち、一部しかよく働かず他にはぶらぶらしているだけのアリも多くいるという動物集団学から出てきた概念ですが、人間社会にも実に応用が効くものです。

面白いのは、例えば1,000匹のアリで、超よく働く30匹、よく働く200匹、適当に流す500匹、ぶらぶらしているだけで何にも働いていない270匹に分類される場合、その超よく働く30匹だけを選定しても、結局その集団の中では3:20:50:27の法則に分かれていってしまうということなのです。

つまり、30匹の中でさらに続けて超よく働くのは1匹いるかいないかということになります。

実に半分の15匹が、そのカテゴリの中では適当に流す部類になるのです。

例えば、高校野球や社会人野球、大学野球からの超エリートをドラフトで取っていくプロ野球にしても、年俸1億円超えの一流選手を仮に3%圏内とするならば、かなりの数が(27%程度は)毎年戦力外通告もしくは育成契約もしくは引退、自由契約として、その業界カテゴリから外れていきます。

一流の3%をさらに細かく見ても、その中の更に一流どころはメジャーリーグに行ったり最多勝や最高打率をたたき出し、年俸5億円を超えたり、投打二刀流で連覇中の日本一チームをペナント首位から叩き落としたりします。

サッカーでも、海外のメジャー系(ヨーロッパ強豪国の国内リーグ)に移籍するポテンシャルを持つものを3%とすると、国内Jリーグでの一流選手として20%、といった具合です。

繰り返しますが、これは法則ですから、あるカテゴリでの自分の今現在の位置を責めよ、というわけではないのです。

大事なのは、自分がそこからどう行きたいか、カテゴリを変えるのか同カテゴリで上を目指して努力するのか、そういったストーリー性をもった自分自身の挑戦を続けてほしいということなのです。

J1だけではなくJ2もありますし、J3もできました。

このサッカーのディビジョン制度は、上記法則を肌でよくわかっている人たちが作ったシステムだと改めて思うのです。

その点、野球のNPBは遅れています。

誰だって年も取るし競技上の衰えも来るし若い時にはプレーに荒削りな部分もあるでしょう。

こうした伸びしろや経験のある選手を、一気に自由契約にするしか策がないという日本のプロ野球界の硬直性は、(育成制度はあるにせよ)もう少し解消できないものでしょうかと思います。

そして、サッカーでも10部以上あるイングランドやブラジルといった社会の奥の深さを見るにつけ、日本のスポーツ文化はまだまだだと思うのです。

社会人10部で適当に流している筆者からは以上です。

(平成28年9月24日 土曜日)

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