2020年2月9日
おはようございます。
2016年9月の記事です。
組織における「3:20:50:27の法則」というのがあります。
これは法則ですから、価値判断は横に置いておいて、全ての集団の構成員のある尺度の優劣は自然にこの割合に収斂されていくというものです。
もともと、働きアリのうち、一部しかよく働かず他にはぶらぶらしているだけのアリも多くいるという動物集団学から出てきた概念ですが、人間社会にも実に応用が効くものです。
つまり、30匹の中でさらに続けて超よく働くのは1匹いるかいないかということになります。
実に半分の15匹が、そのカテゴリの中では適当に流す部類になるのです。
一流の3%をさらに細かく見ても、その中の更に一流どころはメジャーリーグに行ったり最多勝や最高打率をたたき出し、年俸5億円を超えたり、投打二刀流で連覇中の日本一チームをペナント首位から叩き落としたりします。
大事なのは、自分がそこからどう行きたいか、カテゴリを変えるのか同カテゴリで上を目指して努力するのか、そういったストーリー性をもった自分自身の挑戦を続けてほしいということなのです。
このサッカーのディビジョン制度は、上記法則を肌でよくわかっている人たちが作ったシステムだと改めて思うのです。
その点、野球のNPBは遅れています。
誰だって年も取るし競技上の衰えも来るし若い時にはプレーに荒削りな部分もあるでしょう。
こうした伸びしろや経験のある選手を、一気に自由契約にするしか策がないという日本のプロ野球界の硬直性は、(育成制度はあるにせよ)もう少し解消できないものでしょうかと思います。
社会人10部で適当に流している筆者からは以上です。
(平成28年9月24日 土曜日)