「電気、ガス、水道が止まった経験のある人がここにいます」

「電気、ガス、水道が止まった経験のある人がここにいます」
昔の話ですよ。私が18歳の時の話です。
当時私は家族に言わせると家出していました。
そこでの生活は本当に苦しかったのですが、色々が色々で実家には帰らせて貰えず、そこに3年半ほど居たのです。
その時に一緒に住んでいた人は、仕事をしていませんでした。
なんと収入源は、私を心配して自分のパートで働いた給料全額、私に送金してくれていた母親からのお金。これが生活費の全てなんですよ。
母親が一人パートで働いて得られる収入なんて、当時では10万円もなかったと思います。
そのお金をアテにして働かない人に、私は外で働くなと言われていたので、私が収入を得る方法はなかったのです。
当時の私は本当に未熟だった。そんな生活から、相手が怖くて逃れられなかったのもあるけれど、そんな生活をしていたが為に母親にかけた苦労が、今は辛いくらいにわかります。なんて親不孝なんだ。
今じゃ完全に闇歴史ですね。思い出したら反吐が出る。
そんな生活ですから、まず食費も凄く削っていました。というか、当時食べていたものは、袋ラーメンか、麦チョコか、スーパーの惣菜で半額入手する唐揚げで、唐揚げ丼を作って食べるかのどれかでした。
私が18歳で、あまり料理を知らなかった事もあるし、相手がそれだけでいいと言っていたのもあるしという事で、そんな偏った生活をしていました。
そして当時は、公共料金を度々未納で供給ストップをよく起こしていました。
まずすぐに止まるのは電気です。
でも電気は当時の私の生活には、灯り目的以外なかったので、特に困りませんでした。
テレビとかが観れないくらいなら、全然大丈夫。…なんて思えていたのが今では不思議。
灯りの代用はローソクでしたね。
そして次に止まるのがガスです。
ガスは困りますよね。お風呂が入れない。でも当時の私の生活に、毎日お風呂に入るという習慣はありませんでした。
ガスが止まってからは、髪の毛も体も水で洗いました。
体は冬場は寒すぎるので、タオルに水を浸して、絞って拭いていました。髪の毛は仕方がないので冬でも真水です。
その他では、料理なんてほぼしなかったけれど、ガスコンロが使えないはずです。けれどその時の家には元々ガスコンロがなくて、カセットコンロを使っていましたから、ガスが止まっても特に支障はありませんでした。
本当に素晴らしい生活でしたね。
そして最終的に、一番遅く止まるのは水道です。
水道まで止められたのは、流石にその生活の後半でしたが、水道が止まったのを知ったお隣の家の人がとても親切で、お水をくださっていました。庭にあるホースからの水を好きに使って良いと言ってくれていたのです。それで随分助けられました。
という感じで、その生活での他のことがあまりにも辛すぎて、電気もガスも水道も止まっても、飄々と生活をしていました。
本当に最低な生活でしたね。
そんな生活がトラウマになっている私は、一人暮らしを29歳から開始したのですが、私は一度も公共料金を未納した事がなく、今まで供給ストップさせた事がありません。
それが唯一母親に褒められることだったりします。
妹も弟も、家族がいるのに公共料金未納で何かが止まったという経験を結構していたり、他の人も聞く限り、止まった事がある人が結構いたりして、そういうものなのか!?とびっくりしますが、まあ、真っ当な家の人は普通は止めないですよね。
でも私の周りの人は、お金がない人が多いのですよ。
そしたら一番に払えなくなるのが公共料金だと言うんですが、私にとっては考えられません。私は家賃と公共料金を一番最初に支払うし、それを止めて他の事を優先する気持ちがわからないのです。
一番削れる生活費は食費だと思って、食費はガンガン削っていましたね、一人の時は。
結婚すると相手にちゃんとしたものを食べさせなくては!!と思うので、一番削れないものが食費になっています。
でも第一優先は家賃と公共料金なのは、結婚しても変わらなかったです。
今の私の生活には、電気もガスも水道も、絶対に止めたら物凄く困ります。
電気が止まればインターネットに繋げられなくなる、すると出来なくなることが多すぎます。ガスはプロパンなので少々高くて嫌になるのですが、ガスが止められるとどうすれば良いのでしょうね。お風呂を昔の生活のようにしても、ガスコンロが使えないのはかなり痛い。
水道なんて止まったら命取りですよ。トイレが流せない、最悪です。
昔に止まった経験があっても、当時と今では生活が違いますから、困ることがとても大きいですね。
でもほんと、昔はなんであんなに困った感じがしなかったのだろう??
他の事がしんどかったのも本当に大きいと思います。
一緒に住んでいた人がとても暴力的な人だったので、あの生活から本当はもっと早くに抜けられれば、私の人生も半分くらいは変わっていたかもしれない。
と言う事で、公共料金は支払わないとダメですね。
結婚したからには、ちゃんとした生活を送らないとです。
結婚って、私にとっては必要なものだったんだなと、こんな事で改めて思うとは、びっくりですw