悪い先生やコンサルの事例

あなたを喰い潰す悪い先生やコンサルの例

悪い先生の事例をお話ししましょう。

例えば、最初に習った着物の着付けの先生。

最初は優しくて、物を売りつけなくて、いい先生だと思っていたのですが。

ある程度技術があがってくると「ひとつの区切りにお免状を取ったらどうかしら」から始まり、ひとつ取ると次のお免状、そしてまた次へ。

ずるずると、免状という名の養分モードへ。ここで損切りすべきだったのです。

最後の方は金銭が絡むトラブルに発展し、もう本当に嫌な思いをしました。

「お免状にかかる金額は多額なので、他の生徒さんに見えると嫌がられるかもしれないから」ということで、お免状のお金のやり取りは常に、教室の隅で誰にも見られないところで行いました。

領収書をお願いします、とお願いしても、「今手元にないから今度ね」で、それで了承した私もいけなかったのです。そして、ついに詐欺の常套句が炸裂します。

「もらっていない」から始まり、そのうちに「鈴木さんがお金を払ってくれないから困っている」と、他の生徒さんに吹聴するようになります。

こちらにはお金を入れて渡したときの封筒や、ちょうどその金額を引き落とししたときの通帳もありましたが、領収書がないのではどうしようもありません。

最初は「買わなくていい」と言っていた着付け小物も全て買わされ、お免状取得後に毎年支払う会員費やレッスン費のことも契約書を書くまで隠されていて、「あの笑顔は全部うそだったのか」と愕然とするというところまでが様式美です。きっちり最後まで綺麗さっぱり回収されます。

まあ要するに、いい年をして、完全にひっかかったのです。着付け教室の例で話しましたが、書き方コンサルや起業塾でもこれと全く同じことが毎日同じようにこの日本のどこかで起こっています。

ある意味外から見ていればあるあるなのですが、人間目の前の師匠や先生と一度信じた自分を裏切りたくないので、予想していたよりかなり悪質で本当に身ぐるみ剥がされるまでしゃぶられる人も、中にはいます。

筆者のような世間知らずで真面目な人ほどはまりやすく、先生を信頼していただけに、ショックなものです。

しかしながら、けれどもそれをきっかけに、「自分がされて嫌だったことを絶対にしない教室をつくろう。みんなが安心して通える、純粋に着物を着る楽しみを味わえる、誰のことも騙さない着付け教室をつくろう」と思って奮起し、新しい仕事を立ち上げた方もまた、いらっしゃるのです。

そういう人に取ってみれば、そんな仕事を立ち上げた人にとってはこのような先生はむしろ恩人なのかもしれません。

何百万円という失ったお金についても、今はもう未練は無くなるでしょう。

おかげで新しい仕事を自分で得て、そして真に自立できたのですから。

きつい薬でしたが、このような方は、かつての先生のことも、今はなんとも思っていないでしょう。

むしろ、この経験を何よりの養分として成長したのは私、の方かも知れず、か弱い世間知らずですぐ泣く私にそのような強さを与えて下さった、なによりも素晴らしい反面教師なのかもしれません。

私は今充実しているし、きっと先生、今の私よりも絶対に幸せではないと思うので。

特定の方を頭に置いて書いたわけでは、、、

あります。

収奪システムの詳細補足

着付け教室に限らず、本来そのようなことを目標にはしていなかったのですが、自分の中でも励みになるし、ひとつの区切りにもなると思い、お免状を取り進めるうち「あなたくらいの腕ならば、講師のお免状を取って独り立ちすべき」と強く勧められました。

何度もお断りしたのですが、「自分もそろそろ引退するつもりなので、あなたがお免状を取ったら教室も生徒も全て引き継ぎたい。試験に必要な道具は全て私のものを貸すから、小物などは買わなくて良い。お免状の申請代だけで済む」と言われ、先生の引継ぎをするならば先生の所属団体の講師資格が必要になりますので、結局取得することにしました。

もうお分かりと思いますが、私が甘かったのです。

お免状申請代の40万円を支払ったあたりから話は変わり、先生の小物は「あなたとは身長もちがうしサイズが合わないわね」とか「私の小物には名前を書いてしまっているから、講師の先生に叱られるわね」などと言われ、当初は購入しなくとも良いと言われた小物類を全て揃えることになりました。しかも、自分のものは使えず、「講師になるからには団体オリジナルのものでなくてはならない」として、全て着付け団体オリジナルのものを一から揃える必要がありました。

さらに、お免状を取るためのお稽古は通常のお稽古とは別に受けなければならず、通常のお稽古代とは別に、ダブルでお稽古代が発生。

さらにさらに、お免状を取る試験とは別に団体内のコンテストにも出る必要があり、これまた通常のお稽古とは別のお稽古が発生。これまたお稽古代が発生。

さらにさらにさらに、講師となった後は永年会員にならなくてはならず、

・団体への毎年の年会費

・年に数回の講師勉強会(もちろんレッスン代が必要)

・毎年コンテストに強制出場(そのためのエントリー費、コンテストのためのお稽古代も別途発生)

・自分の生徒の中からもコンテスト出場者を毎回数名必ず出すこと(つまり生徒さんにもエントリーと別途お稽古代を出させることになる)

・自分の教室から、毎年お免状取得者を出さなくてはならない(ここでも別途お稽古代を取る)

・団体オリジナルの小物や着物、襦袢、化粧品などの販売ノルマ

などがあることがわかりました。全て団体にお金が入るシステムです。

上記のことは全て必須項目であり、勉強会やコンテストに出なかったり、毎年お免状取得者やコンテスト出場者を自分の生徒の中から出せなかった場合は、講師の資格をはく奪されます。

ここまでがんばってきたけれど、このシステムには納得できない。そしてなにより、自分の生徒さんに同じことをしなければならないのなら、私はここの講師にはなれない。

悩んだ末、全てのカリキュラムを修了した後に、脱退しました。

「ここまでやってきたのに看板をもらわないのはもったいない」と言われましたが、その「もったいない」のためにこれからもお金を払い続け、しかも魂まで売らなければならないのならば、自分のお金は損切りと考えて、諦めようと決めました。自分を信じてついてきてくれる生徒さんたちを売ることはできないし、そんな裏切りをすることはできないと思ったのです。なにより私が、そんな仕事はできない。

最初に戻ります。

まとめ:コンサルは説教強盗

こういう悪いコンサルや先生は、「そろそろ自分は引退!」というのが口癖です。

引退するする詐欺です。コンサルは説教強盗。

不倫相手の男の、妻とは離婚するから以上に怪しいやつです。

おわり