大東亜戦争について

大東亜戦争はなぜ起こったのか

太平洋戦争、日本国政府の正式名称は大東亜戦争ですが、これを語るときに、毎回毎回、なぜ日本は無謀な戦争に突入したのかみたいな問いが始まるじゃないですか。

しかし問題はそこじゃないと思っています。

当時まで、戦争とは外交の一手段だったのです。

国同士のいざこざや、領土問題、権益や植民地問題などを各国の外交官同士が利害調整のために話し合います。

それで話がどこかでずっと平行線になる瞬間が必ずやってきて、すると「じゃあとりあえず戦争しましょう」となるわけです。

そして、実際に戦争を始めてみますと、次第に双方の形勢や国内事情などなどが、いろいろ見えてきます。

そのあたりで、また外交官が登場して停戦がなされ、再び外交官が戦争のこれまでの結果をもとに話し合いを再開します。

このように、戦争はあくまで課題解決のための手段であり、限定的なものだったのです。

外交交渉の材料だったのです。

これを「限定戦争観」とでも言いましょうか。

明治日本は、アメリカによって開国させられましたが、やっぱり王様がいるドイツやイギリスといった、君主制領邦国家との親和性が高いと踏んだ明治の元勲たちは、ヨーロッパから学ぶこととし、基本的に戦争についても、彼らに倣った限定戦争観の国だったと考えれば良いのです。

そうすれば連合艦隊司令長官山本五十六の「最初の6ヶ月は暴れられます」と整合するのです。

アメリカは日本よりもろちん強いけど、日本と戦えば大量出血すると。そこから外交官どうしが外交すると。

当時の上層部も、アメリカは日本より強いことなんて、皆んな本音で知ってました。

陸士・海兵あがりの軍人は、今の防衛大学校卒より何倍も訓練されており、かつ社会的地位も高かったわけですから。

ところが、アメリカ合衆国は「終末戦争論」の国だったのです。

戦争始めるまでは、とても慎重かつ孤立主義で通して新大陸で資本主義とかやってるヤンキーのくせに、いったん戦争を始めたら最後、あくまでも無条件降伏を求めて30年でも100年でも戦うハラだったのです。

彼我の工業生産力の違いとかではないのです。

彼ら停戦しないのです。

戦争は、政治の延長ではないのです。

彼らは彼らの正義のためなら世界のどこでも派兵します。

もともとイギリス連邦からの家出息子のような存在ですから、自分がやってきたことを正当化するためには世界のどこでも爆弾落とすし、攻め寄せもします。

勝つまで戦い、あくまで無条件降伏を求める。何ガロンの流血を強いても諦めません。

都市部の無差別戦闘員に絨毯爆撃して原子爆弾まで落として皆殺しにするわけです。

こんなの近代戦争ではないのです。

殲滅する十字軍戦争です。

アメリカ史を勉強してればわかる話なのです。

相手が悪すぎたのです。

「アメリカ通」と称する人はいたのかもしれませんが、それでもそういう人たちは、硫黄島守備隊司令長官栗林忠道中将のように、どうしてもヨーロッパ組より格下だったわけです。

このヨーロッパ組の外交官や軍人、政治家全てが、アメリカという暴力装置国家を見誤りました。

全くのピント外れです。

アメリカ史知らない「アメリカ通」なんていたらおかしいでしょう。

知らなかったのですよ、アメリカ史を。

ヨーロピアン・スタイルならアメリカと戦うのは変でも何でもないけれど、彼の国が、インディアンを殲滅して西太平洋に至ったことを忘れてはいけません。

金融商品でも、期日が来ると行使できるヨーロピアンオプションと、いつでも行使できるアメリカンオプションの違いがあるでしょう。

これは、アメリカンオプションとは、いつでも辞められるのではなく、いつまでも攻撃し続けるという意味なのです。

無期限の戦争機械。

これが、アメリカという共和国の正体です。

だから、何の自国にとっても意味のない、ベトナム戦争をあれだけ長い間できるわけです。

そして、日本にとって不幸だったのは、同盟したドイツが、いつのまにか清く正しい質実剛健の領邦国家から、第三帝国的共和制全体国家に変貌し、アメリカより早くその暴力装置を全面稼働したことでした。

つまり、ヨーロッパに学んだはずの日本の高官たちは、肝心なところで最終戦争論者の共和制ドイツと組んでしまい、同じく最終戦争論者の最強暴力国家アメリカを相手に戦争を始めてしまい、最後は最終革命国家のスターリンソヴィエト連邦にも攻め寄せられるという、悲惨な国家の選択ミスによる不幸に直面したというわけです。

そして、この3国をさらに上回る最強最凶の国家最終形態であるところの、中華人民共和国というものが建国されるのです。

1949年のことです。1949年には、当然大東亜戦争は終わっていますから、当然なのですが、日本は今の中国と戦争したわけではない、ことを改めて記しておきます。

とりあえずここまで。

以上

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