日本は貧困化しているのか

カナダの大学の経済学で取り上げられた話として、日本の貧困者は薬物もやらず、犯罪者の家族でもなく移民でもない、教育水準が低いわけでもなく、怠惰でもなく勤勉で労働時間も長く、 スキルが低いわけでもない、世界的にも例の無い、完全な「政策のミス」による貧困だというのがありました。

これをみて、今回の選挙で少しはましにならないものかというご質問を当ブログの筆者の数少ない読者よりいただきましたので、全力で適当に答えてみたいと思います。

まず、今回の選挙でこの質問者の期待になる方向に少しはましになんか、なるはずありませんね!

キッパリ!

話せば長くなり、ここから数時間キーボードを叩きまくる過集中トランス状態に陥りますこと間違いので、まずはポイント(要点)だけ申し上げますと、今の日本人が、そんなにいうほど貧乏かという観点があります。

高級クロワッサンの、「三日月」を食べられるのは、富裕層に限られているのでしょうか。

だったら、同じ指標でみるならば、平成元年(1989年)の日本、当時の日本人はみんな億万長者だったことになるはずです。

なにせ、NTTが世界第一位の時価総額を謳歌し、日本の土地全部で、アメリカ合衆国が2個半買える!と言われていたのですから。

国は富みまくり、ジャパンアズナンバーワンは世界を席巻していました。

これが、連合国に負けた枢軸国、しかも最後まで抵抗したから戦時法違反の東京大空襲と原爆2発で黙らせたあの日本のやることかと目をひん剥いて驚いたのが世界の意識です。

国際指標と名の付く海外指標でどうのこうの言われたところで、実はどうでもよくて、1ドル360円固定相場の時代に、日本は心底貧乏だったというのならわかるのですが、すでに円はかなり高くなり、現状1ドル110円近辺という為替レートで自由に売買されている現在において、それほど日本が劣化したのかというとそんなでもなく、逆に平成元年時の日本は海外では過剰に評価されていたけど国内では案外(ジュリアナで遊んでいた人もいたかもしれませんが)健全で慎ましいものだったと思います。

貧乏とか金持ちとか、豊かとか貧乏とか、実はかなりあいまいな概念で、特に多種多様な価値観が混在している日本という変な国では、どこの物差しで測るのかによって結果はまるで異なると言えるのです。

確かに、視点が変われば導き出される結果も変わるわけで、もともと、イギリス連邦を家出してみたら本気で自国を運営していかなければならなくなって、そんで国が若いもんだから、カネや金しか尺度のないアメリカ合衆国さんのいうことなど基本、あまり気にせず謹んで無視でよろしいのではないかと思います(カナダですが、同じようなもんでしょう)。

また、平成初期の政治家が優秀だったという話も聞かないし、日本は電気も電気も物価も税金も高いよね、でも野宿しても財布すられないくらい安全な国だねと話がされるような、そんな国なのです。

リーダーシップ不在の国。

いつも出たとこ勝負のくせになぜか予定調和の国。

そんな歴史を、大陸のそばの島国、列島で2,000年以上、縄文時代を含めればそのさらに1万年以上を過ごしてきたわけです。

そんな国民性の我々が、たかだか数百年程度で世界がなんとなく統一感がでてきて国際関係なんていうのができた、その影響を受けるかというと、受けることは受けて大いに感化されて影響されるけれども、結局日本人っぽく換骨堕胎して作り変え、自分独自のものにしてしまうのではないでしょうか。

日本のカレーやラーメン。これはもう、最初に外国から入ってきた食材ではありません。

オムライスなんて、ナポリタンスパゲッティなんて、日本の洋食屋が開発したものが、現地(トマトやケチャップの発祥の地)に逆輸入されて絶賛されたりしています。

CoCo壱番屋のカレーが、インドのニューデリーで大人気、というような記事を見るくらいですから。

冒頭の「三日月」の高級クロワッサンですが、このスイーツ、もしかしたら福岡市の発祥と勘違いされておられる向きに謹んで申し上げておきます。

三日月、は北九州市若松区発祥の高級パン屋です。

福岡空港や福岡市中央区薬院大通といった都会に販売所があるため、勘違いされておられる方も多いと思いますので、再度申し上げます。三日月は北九州市若松区発祥です!

三日月のパンを食べてみたい方は筆者にご連絡ください。

謹んでお送りさせていただきます。

北九州市出身の筆者からは以上です。