戦艦大和「敗れて目覚める」という言葉を大切にしたいと思った話です(2013/10/21)









おはようございます。


2013年10月の勝負に関する配信記事です。


我々は日々資本主義世界において、大小様々な投資活動に従事しています。


労働いう行為も自らのかけがえのない資産を対価に変えるものでありよりよい雇用主への労働提供がより効果的なリターンを受けるという意味では立派な投資行動と理解しています。

さてこの投資活動において勝負の分かれ目は何でしょうか。



「不足なるは訓練にあらずして、科学的研究の熱意と能力なり」との言葉を残した先人がいます。弱冠21歳で戦艦大和の水上特攻に乗座した臼淵大尉の言葉とのことです。


私の亡くなった祖母の弟も、この水上特攻作戦に僚艦軽巡矢矧に乗り組み命を落としたという縁もあります。

情報がない、わからない、あとは気合だと突っ込むのは単なる蛮勇であり、勝利に向かって理屈を積み上げる研究と批判的精神がなければ進歩は望めない、自己満足の破滅に至ると昭和20年に喝破されました。



我々は、追い込まれるとすぐに思考停止し、やるしかない的な自己弁護とヒーロー主義に浸る癖があります。


傍目には愚かなだけです。そうではなく、格好悪くても生き残るための策を打つのが真の勇気です。


どこまでの損害で済ませるのか、当面の退却ラインはどこか、どこが絶対に譲れないところなのか、そのためにあえて捨てるべきは何か、そのようなはかりごとをめぐらし表は柔和に、たまに腹芸も使いつつ涙も流して共感を得るのです。

それでも絶望的な破滅の状態になった場合にどうするか。



臼淵大尉はその時の心構えも記しています。名文ですので全文を記します。

「進歩のない者は決して勝たない。負けて目覚める事が最上の道だ。日本は進歩という事を軽んじ過ぎた。私的な潔癖や徳義に拘って、本当の進歩を忘れてきた。敗れて目覚める。それ以外にどうして日本が救われるか。今目覚めずしていつ救われるか。俺達はその先導になるのだ。日本の新生に先駆けて散る。まさに本望じゃないか。」


何のために負けるのか、ということを明確に示した言葉かと思います。



国として一度負けてしまっても、残された者がいて復活の可能性があるものならば、負けることは目覚めるための最上の手段です。


もちろん負けたくありませんが、もし思いかなわず負けてしまった場合でも負けた境遇を忍びながら次への復活をかけるときに力となる言葉です。


負けて勝つ。


勝って兜の緒を占めよ。


昔の日本人も同じように考えていたようです。
納得と覚悟が必要なのが我々の人生です。


何に生きるかそれこそがまさに投資哲学につながるものだと思うのです。


なかなか目覚めない筆者は以上です。


(平成25年10月21日)
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