アレキサンダー

アレクサンドロス大王

筆者が今まで見た映画の中で、最も印象に残った作品のうちの1つ(たくさんあるのですが)に「アレキサンダー」(ハリウッド映画なんで英語読み、原文類似読みだとアレクサンドロス)があります。
コリン・ファレルが主演した壮大な戦記物映画でありますが、この中で、物語の語り部となる老齢となったプトレマイオス一世(アレクサンダーの友人にしてその死後アフリカの占領地を実質統治しファラオになった)が、「本当の大王はアレキサンダーのみ」「エジプトの統治者たる私など、(アレキサンダーのなしたことに比べれば)ほんと、大したことない」といった感慨を述べ、「そして、彼(アレキサンダー)を皆が殺した」「遠征と彼の夢についていけなくなった皆が殺した」と述べて、これは公式な記録に残すな、と言って終わるシーンがあります。
自分の行動できる範疇を超えた夢を語る人に対して、凡人が思うのは、ついていきたいという衝動と、離れるべきと思う恐れです。
両方あります。
「ここを渡れば人間世界の悲惨、渡らなければわが破滅。進もう、神々の待つところへ。我々を侮辱した敵の待つところへ。賽は投げられた!」
と言い放ち、かのルビコン川を渡ってローマに進軍したユリウス・カエサルについていった兵士たちも、そんな不安の最中、この檄に打たれて一気にまとまり進軍したわけです。
そういう意味では、自分自身の中にいる前向きな意志と不安な要素のバランスを取ること、そして時間が有限であることから迷ったらGOと言える気概とチャレンジ精神が一番大切なのではないかと思う次第です。
アレクサンドロスの名前は、英語読みではアレキサンダーとなりますが、ペルシャ語やアラビア語としての言い方としてはイスカンダルとなり、その言い方で遠くマレー半島まで伝わり、「イスカンダル計画」という巨大な不動産開発計画の名前となり、さらにその名前を日本の宇宙漫画家が取り上げ、コスモクリーナー技術を持つイスカンダルという目的地に設定しました。
宇宙戦艦ヤマトの公式設定では、西暦2199年、ガミラスの攻撃により滅亡の淵に立たされた地球人類に、イスカンダルのスターシャが波動エンジンの技術を提供し、放射能除去装置コスモクリーナーDを取りに来るようにメッセージを伝えたとあります。
このメッセージを受け、沖田十三率いる宇宙戦艦ヤマトはイスカンダルへと旅立つのです。
一度書いておきたかったので、アレクサンドロス大王から、宇宙戦艦ヤマトまでのつながりを一気に説明してみました。
そして、この世界史上随一の大英雄を上回る影響力を人類に与え続ける者、それこそがアレクサンドロス大王自身の師匠でもあった当代一の哲学者であったアリストテレス、ということになります。
人間の知的好奇心とは、如何に深遠なものか、人が人を尊敬する要素とは何か、わかろうというものです。
最も印象に残った映画のうちの一つは
アレキサンダー
世界史上類を見ない大英雄アレクサンドロス大王を生み出したのは、
アリストテレスの知恵と知識と指導と
母親オリンピアスの我が子を愛する狂気…

以上

映画アレキサンダー

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