(2020/02/29)N高校が2020/03/01からオンライン授業「N予備校」アプリの無償提供を発表

N高提供の学習アプリ「N予備校」の無償提供開始(2020/03/01から)

おはようございます。

新型コロナウィルスによる日本の学校(小中高校)の一斉休校を受けて、全国最大手のオンライン制通信高校であるN高等学校が、2020年3月1日より、同校で導入しているオンライン学習アプリである「N予備校」を全ての人に無償で提供し、オンライン授業を無料開放することを決定し発表しました。

また、オンライン授業を実施したいと考えている全日制小中高校の教員の皆さまに向けて、学習コンテンツの配信ノウハウのレクチャやアドバイスなどを行う無償サポートも開始するとのことです。

「N予備校」は、ドワンゴがN高と連携し独自に開発した、授業、教材(問題集・参考書)、Q&Aシステムが一つになった学習アプリです。

インターネットを活用することで、いつでもどこでも学習を進めることが可能です。

ライブ配信の生授業では、コメント機能を使って挙手や質問ができるなど双方向の参加型授業を受けることができ、アーカイブされた映像授業では、ノートを取る時に一時停止したり、わからなかった所は何度も見返すことができたりと、自分のペースで学べます。

また、大学受験の授業では、指導経験豊富で受験を知り尽くした実力派予備校講師陣、プログラミングでは、現役エンジニアが講師を務めます。  

両者のツールの今回の無料開放によって、多くの生徒・保護者が抱える家庭学習への不安を解消する一助となればと考えています。

筆者が、こうなるだろうなと考えていた少なくともインプットにおけるオンライン授業化が、このような新型コロナウィルス流行による既存の全日制小中高校の休校、閉鎖という事態を受けて急速に世に出てきたのは驚きですが、確かに、それまで普通になされていたレガシーの制度が持続できなかった以上、「代替手段」としてこのようなオンラインでの授業のあり方を「試す」機会が一気に出てきたということであり、N高校の英断には頭が下がるばかりです。

2020年3月1日から始まる本期間中は、有料登録なしで全ての授業を無料で受けることができます。

提供プログラムと提供サービスは以下の通りです。

<提供プログラム>

大学受験コース(英語、数学、国語、理科、社会)

中学復習講座(英語、数学、国語)

プログラミングコース

Webデザインコース

<提供される「N予備校」サービスの概要>

教材、生授業、Q&Aがオールインワンされた学習アプリ

・教材:生授業講師自らが執筆した、スマホに最適化された50冊分のオリジナル教材を搭載しています。

・生授業:講師が行う生放送授業は、まるで教室で授業を受けているような様々な機能があります。

・Q&A(質問掲示板): 質問して疑問を解決し、自分も疑問に答えてあげる、この教え合いを促進する学びの場を用意しています。

<「N予備校」のオンライン推奨環境>

iOS:iOS 10以上を搭載したiPhone

Android:Android 5.0以上を搭載した端末

PC:Google Chrome(最新版)

この、「N予備校」は第15回「日本e-Learning大賞」において文部科学大臣賞を受賞した完成度の高い総合学習アプリです。

以上の機能を、「無償」で提供するとのことです。

これにより、一気にオンラインを利用した学習環境や学習方法が浸透し、個々人が最も学びたいことに集中し、よりより学習環境で自学が進められるようになることを、心から願っています。

新型コロナウィルスの影響で、よくないことばかりが起こっている中、久しぶりに、胸のすくような発表でしたので、ご紹介させていただきました。

今日の記事は以上です。

みなさん、不要不急のイベント中止、手の届く範囲での人の接触を避けるようにという政府の公式見解に沿って、無観客試合の野球のオープン戦、無観客の東京ガールズコレクションでのランウェイシーン、それから閑古鳥の鳴く飲食店の予約キャンセルの嵐の中、なぜか国会議員の政治資金パーティーはしっかり行われているという、まことに面白い二重基準のこの世の中ですが、この点だけにおいては小中高生の自学環境に一条の光が差したこのオンライン教材の無償提供を励みに、健やかにお過ごしいただければと願います。

こちらからの今日の記事は以上です。

(2020年2月29日 土曜日)

(2020/01/17)もはや大衆娯楽ネタと化した日本経済新聞「私の履歴書」における主人公たちの華麗なるコンプライアンス無視のダブルスタンダードについて論じます(みなさんは絶対に真似しないことをおすすめします)