米国株投資の実際(当社の投資手段)をご披露します(2021/03/13)
▼株式投資を行うにしても、何をリターンとして追い求めるかによって変わってきます。当社は、①配当金、②値上がり益の順番で利益の源泉を考えています。すなわち、①配当金の過去実績及び近い将来の配当予想金額をベースに、年率リターンを計算します。具体的には、現在当社が注目しているBTI(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)という世界的タバコメーカーについては、株価が一株あたり37.05ドル(本日現在)、四半期配当実績が一株あたり0.7412ドルですので、年間配当予想は2.9648ドル、株価で割った年間配当金利回りは8.0021%と計算されます。当社が銘柄を選定し、さらに日本の会社や個人で米国株式売買可能な証券口座で取扱可能な銘柄として、現時点では最高の銘柄だと考えているBTIの株式にしても、年間投資配当利回りは8%となっております。ここで、(ア)単にこの株を購入し、年間8%超の配当利回りを得続ける、というのも良いのですが、当社では、もう1つ2つの追加投資手段を駆使します。
▼まず一つが、(イ)貸株制度を利用する、という方法です。貸株とは、保有している株を、主に空売りする(売りポジションを持つ)投資家や相手方に、手数料を貰う代わりに「貸す」制度のことです。もちろん、配当金や株主優待が得られるタイミングでは返してもらいますが、通常においては、保有しているだけでは配当金以外のリターンが得られないところ、重ねて貸株料を得ることができるのです。これは、キャッシュを預金口座に寝かせてほぼゼロの預金金利をもらい続けるよりはるかに(リスクもありますが)お得な方法です。
▼続きまして、(ウ)受けた配当の同銘柄への再投資を行う、という方法があります。米国株は四半期配当で、けっこうなタイミングで配当金の振り込みがあります。この配当金を、そのまま飲み代ほかに使ってしまうのではなく、また証券口座に置いたままにしておくのではなく、そのまま、「同銘柄への再投資」として同じ株を買い増しするのです。すなわち、BTIの配当金は全て、BTIの株の購入資金にして、どんどん株数を増やしていくのです。株数が増えれば、株価には関係なく、もらえる配当が増えていきますから、その配当でまた同銘柄の株を買っていきます。こうして、複利の力で、株式数をどんどん増やしていくというのが戦略となります。(イ)で得た貸株料も、そのまま配当金と同じように、同銘柄への再投資に使えば良いでしょう。
▼このように、一旦投資対象として世界中から厳選して選定した高配当銘柄の株を、ずっと持ち続け、そこから上がる貸株料や配当を、さらに同銘柄購入に集中投資する、というのが、かのウォーレン・バフェットも推奨する、バイ・アンド・ホールド(持ち切り)戦略となります。この戦略が他に勝てるのは、「配当が安定して続き成長する」という対象株式のモデルによるところが大きいので、もし減配や無配といったリスクが顕在化するのであれば、早期に売却による足抜けを行わなければなりませんが、特に米国株においては、実に50年以上連続して、年間配当を増配し続けてきた配当王などと呼ばれる銘柄もあり、何よりも実績は雄弁に語るのたとえどおり、バフェットの永久保有株として世に知られた銘柄もございます。コカ・コーラ(KO)やマクドナルド(MCD)などが有名です。
▼長期の将来にわたって、半永久的に配当を増やし続けられる銘柄か否か、その選定基準としては、1.社会に必要不可欠な商品・サービスを提供していると自信を持って言える会社であること、2.その会社が提供している商品・サービスよりもその会社自体に何か惹かれるものがあること、というところかと思います。コカ・コーラもマクドナルドも、それ自体がすでにサービスとして世界中に認知されているという意味で、とても強い「ブランド」を持っていると考えられます(しかしながら、すでに株価水準が高く期待できる配当利回りが低いので、当社では投資しません)。
▼追記しますと、結局昨日夜に、BTIではなく、アンテロ・ミッドストリームという、アメリカ中西部を拠点に石油パイプライン、LNGガスを供給する中間エネルギー供給会社の株式を購入しました。一株9ドルで、予想分配金は年間0.9ドルですので、配当利回り10%となります。この株式以上に、日本から個人や零細企業が開設できる証券口座から購入できる米国株式含む世界の株式で高い配当利回りの株が見当たりませんでした。BTI(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)の方が安定していると思いますが、配当利回り8%弱でしたので、米国有料株式S&P500社の配当利回りが2%を割っている状況下、プラス2%の配当利回りのポイントアップは(リスクも大きいですが)挑戦してみたいと思った次第です。それでは、みなさんも良い投資ライフを。