(2021/03/12)日本における二大政党制は幻想で実は支持なしVS自民党という理解をしたほうが早いと思った話です

▼もはや自民党VS支持なしもしくは、支持なしVS自民党という2台政党制というのが、今の偽らざる日本の(主権者の意思が表明された)政治状況ではないかと思うのです。野党、という存在は消えてなくなっている、影響は極めて限られるということでしょう。そして、自民党(自由民主党)という政党についても、一つの政党というより、「現在の日本そのまま党」という現状維持追認、手なりで行くという方針が良しとされる組織であり、政党という名を特に保つ必要がない自然派団体、に親しいものになっているような気がしています。すなわち、同じ自民党という同じ政党の中の派閥やグループでも、主義主張は相当程度異なっており、言葉を恐れず直截に申し上げるならば、「選挙のときには団結するという選挙互助会」を出たものではなく、独自の綱領や主義主張を持つものでは実はないという意味です。

▼対して、支持なし政党グループは、こうしたそこはかとない選挙互助会の自由民主党や他の政党連合(総選挙が近づくと政党同士の合併分裂が起こるのは風物詩です)とは一定の距離を置き、政党というものを賞味期限の切れた食材のような醒めた目で見ている大多数の方々、ということになりそうです。筆者や当社もどちらかといえばこの支持なしグループに属しているような感覚ですが、こと大規模な組織動員が必要となる、小選挙区衆議院議員選挙といった国政選挙レベルを、どの政党の看板も、どの支持団体の支援もなく、独力で無所属で切り拓いていくのは大変でありますので、選挙、特に国政選挙の総本山である衆議院議員選挙が近づくにつれ、この支持なし組に少しでも振り向いてもらおうと、政党同士の合従連衡が始まります。しかしながら、もともと政党というものに大した期待を持っていない、これらの層に対する選挙時のアピールにすぎないこれらの活動が成功した事例を寡聞にして聞かず、この平成時代から令和時代にかけて、米国や英国的な二大政党制が根付いたというのはこの日本では聞いたことがありません。確かに2009年時点での政権交代はそれなりのインパクトがありましたが、これとても、自民党に一旦お灸を据えるといった意味以上に憲政上の特徴はなさそうです。

▼つまり、これまでの日本そのものの存在といえる自由民主党と、それを積極的には支持しないという大きな2つの流れがあり、それを二大制と呼んだ方が理解がしやすく、かつ説明も容易な感じがしています。この点、支持なし層が個別に支持する(投票する)選挙候補者が実際に国会議員の地位を得ていく、すなわち、衆議院議員の小選挙区(全国で300箇所あり)で、完全無所属のまま得票数第一位で選挙に通る国会議員が増えてくれば、この説は大幅に強化されることになるでしょう。次の、2021年10月までに必ず行われれる衆議院議員選挙が大変楽しみです。

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