闇落ち落第経営者の5月末の所感レポート/農場主に!!!おれはなるっ!!!!(2021/05/29)

scenic view of rice paddy

◆5月の月末ですが、いかがお過ごしでしょうか

5月23日付で某社の「代表社員」を退任し、華麗な憧れの「ヒラ社員」へのステップアップを果たしつつあるこの頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。鰈のように泥に見まみれながら、視界が全く確保されていない泥水の中を、前進しているつもりではございます。

うっかり誰かに釣られないようにしたいと思いますし、単に「まな板」の上に移される前の「生簀」にいるわけではないことを願ってやみません。「泥を入れた生簀」というものは、寡黙にして存じ上げないところですので、そうではないことだけは思っているところであります。

◆「雇われ社長」を退任してまでやりたいこと

さて、誰も引き留めてくれず、そういう形であたたかい応援とご理解をいただいて、某社の「雇われ社長」を辞めてまでも令和3年度に取り組みたいチャレンジは、「別の法人(群)を、農地所有適格法人に育成する」というものです(退任した某社のそれも念頭においてあるので、社員で残るという選択をさせていただいています)。いずれの法人もなぜか「合同会社」なので、いわゆる「2号法人」として、農業の経営を行う法人、すなわち農事組合法人として農業委員会等と連携しながら農業後継者の道をめざすということになります。

この執筆者、いろいろ落第を繰り返しておりますが、「農業試験場職員の孫」として生まれ育ったあげく、「農業分野の研究者」を志して、広義の農学部に相当する学士課程の大学に進学しております。また、紆余曲折・右往左往・七転八倒・阿鼻叫喚を経て修了まで漕ぎつけた修士課程においても、経済学の領域の研究科でしたが、「農家の法人化」「株式会社の農地保有の課題」「宅地に転用された農地を、農地に戻す」などの諸課題を経済学・経営学の手法を用いて同窓の方々や先達たる指導教員等と議論を重ねる日々を送りました。

ただし、そこでも落第を繰り返しているので、修士論文の題材は「養護学校から特別支援学校への変容と統合を舞台とした、学校施設の再配置および教育資源の統廃合」というテーマに無理やり変更して、なんとか在学期限中にお情けで修了をさせていただいたという経過がありますことを、ここで懺悔としてご紹介するものです。なお、季節外れの修了をしているために、修了式とかもなく、研究科長室に呼ばれて修了証を渡されることもなく、事務室に何かのついでで顔を出したら「あ、修了証あるよ?持ってく?」と、なじみの事務員さんに手渡されるという展開になったエピソードがあります。

ちなみに、「「あ、修了証あるよ?持ってく?」という扱いを、なじみの事務員さんに受けましたが…」と、指導教員(正・副)や審査の主査の先生などに、何かのついでにご報告しましたところ、大いに笑いに包まれまして、「そういうことなら俺らがセルフ修了式やってやろうか。おもしれえ。」という悪ノリが深夜に始まろうとしてしまい、大変に感謝の念を申し上げながら固辞した経緯がございます。

◆過去の落第学生が、今の学生さんに貢献できそうなこと

その後、約10数年を経て、必要に迫られて社会福祉の通信大学に通いなおして卒業したのですが、学士課程(学部)の卒業証書はレターパックで郵送されてきました。また、国立大学の独立行政法人化も進んでおり、事務室においても合理化が進んでいるようで、いろいろと相談に乗ってくださっていた人生経験豊かな事務職員さんのような事務ポストも消失しているそうです。私みたいな落第生を修了に導いてくださるような、「動物のお医者さん」の九州版のような、古き良き国立大学は、ほとんど消え去っているのではないかとも、思いを馳せるところでございます。代わりに手厚い「サービス」が正式に始まっているようですが、それくらいなら大学業界自体をスリム化すればいいのにとも思ったりしています。

新型コロナウイルス感染症の蔓延が広まる中で、令和3年度を過ごす最近の学生さんは、いびつなハイブリッド型の学生生活を余儀なくされているとのこと。1限の授業を対面形式で講義室で受講したと思ったら、2限の授業はオンラインなので、学内の食堂や学外のコワーキングスペースに移動するとか、いったん自宅に帰るとか…。で、3限の授業は再び対面形式…。

なんというか、学生本位のカリキュラム編成が充実することを願うしかありません。

私としては、コロナで失ったサークル活動の時間や、アルバイトの活動の時間を、学業と両立する形で上手く活用していただくお手伝いができたらなと思います。すなわち、「在学中の起業」「自分で稼いだ金で、自分が学びたいことを、自分で学ぶために使う」というようなことができる、しなやかな環境が作れたらいいなと思っています。

本記事の前半の通り、必要に迫られて「既存の法人を、農地所有適格法人に育成する」というプロセスの中で、コワーキングスペース・サテライトオフィス機能を持ったワーケーション対応農園(当然、農福連携は前提)を整備し、そこを学び舎としてリモートワークとアクティブラーニングの充実、オンラインによる売上機会の創出、学生さんが関わるビジネスの需要の創造などに取り組めたらと思っています。

最近、太陽光発電用のソーラーパネルや風力発電用の風車などが、優良農地や、水源地にすら建てられるようになってきました。それよりは、農村に青空教室やビジネス空間を整備して、若者を農村や離島に送り込む形で、若さと夢とロマンと冒険を国土の隅々まで行き渡らせたい…。

そんな法螺を吹いて今日のノルマ記事を終わらせたいと思います。

「農地所有適格法人」については、(公社)日本農業法人協会のサイトの記述を参考にお願いします。