なぜ(Why)から始めよ

Stay Hungry, Stay Foolish

世界一の経営者は最初になぜ(WHY)を問い続けろと最初に言った話

おはようございます。2014年6月の筆者提供の大事な人生におけるお話をするというブログ配信記事です。言い古された話かもしれませんが重要なことですのでお話します。世界一の経営者は最初になぜを問えと言いました。何を(WHAT)→どのように(HOW)→なぜ(WHY)の順で訴えても心に響きません。何も印象に残りませんし、しばらくすればほとんどのことが忘れ去られてしまいます。この順番は、実は具体的に文字や言葉で説明しやすさの順でもあります。言語能力に秀でた新人類である私達は、脳の大脳新皮質という部位を強力に進化させたお陰で言語を操り、価値の置き換えが可能な通貨というツールを考案し、文明を高め人口を爆発的に-そう、たった5,000年かそこらで-実に70億人超まで増やしてきました。

ファクト(事実)の説明は容易ですが心に響かない

何を(WHAT)という説明は、この大脳新皮質を会得した新人類固有が行うことです。なので「理解」するのも大脳新皮質です。しかし、感動や衝動、エモーショナルな感情は、人類が大脳新皮質を獲得する前から当然に存在し、それらは大脳新皮質ではない大脳辺縁系という昔からある部位が司さどっている領域です。どのように(HOW)という説明は、この大脳新皮質と大脳辺縁系との両方を使ってなされます。ですので立板に水の如く説明できる部分もありますが(大脳新皮質が働く)、「そんな感じで」とか「ばあっと」などといった言語化できない説明も時には混ざります(大脳辺縁系が働く)。

WHY(なぜ)は言語で説明できない

そして、なぜ(WHY)ということについては、厳密には言語では説明できません。なぜやりたいか、それは心の奥底からやりたいという気持ちが沸き起こってくるからであって、何か他人のためとかお金のためとか名誉のためとか出世のためとかとはいった「説明可能」なものとは別の、真に[自分のための感情]のために行う根源的なものだからです。ですので他人には説明しにくいし、説明しようとしてもどうしても曖昧模糊になってしまいます。ですので、マーケティングにせよ広告にせよプロモーションにせよ、得てして人間は説明しやすい方からの説明をして「流して」しまうのです。例えば、「我々は新しい法律事務所として独立しました。沢山の専門弁護士を抱え、他の専門家とのコネクションも十分です。優秀なスタッフと高度な顧客基盤を有しています。これらを駆使し、効果的でイノベーティブな法律解決手段を提供します。みなさんからのお問い合わせをお待ちしております」というような感じです。しかしこれでは顧客の心は動きません。「何で事務所を作ったのか?」という宣言(アファーメーション)がないからです。なぜ(Why)がないからなのです。何でもいいのです。世界を変えたいのか、既存の士業取引慣行にメスを入れたいのか、平等な取引社会を実現したいのか、何でもいいから最初になぜ(WHY)を、[とても言語化可視化するのが難しいから尚更]突き詰めて外に出すことが大切なのです。ビルメン王は外注下請の踏まれる風潮が蔓延している建物管理業界において、不動産のオーナーや賃貸管理会社と真に対等な立場で、建物のことを考えたそれ自体の予防保全がなされる質の高い管理サービスを[へつらわず正当な交渉]により提供することができる名誉ある地位を得たいと思います。その方法として地域全域への顧客基盤を拡充し、様々なニーズを持つオーナー、多様なタイプの不動産建物の管理経験を合わせて標準化し、顧客の満足する価格水準で長期に提供していきます。他人に言われたからやるのではありません。自分がやりたいからやるのです。たまには真面目な仕事も話もしてみました筆者からは以上です。
(平成26年6月18日 水曜日 最終更新日:平成28年6月18日 土曜日)

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