大谷選手の報酬後払い(無利子)方式
大谷翔平の提案と自己犠牲で成立 ドジャース巨額後払い契約
利子という金融屋の儲けの源泉をまるで無視した金融オプション契約。つまり、薩摩藩がやった250年割賦払いにも似た、支払い無利子先送り契約。これは、現在価値に換算すると、インフレ分をすべて大谷選手側が支払うということですから、ものすごいものです。大谷選手にしか提案して実行もできない、ものすごい契約です。総額1,000億円、無利子で10年後以降に後払い。最高です。全ての金融界のカネの亡者どもよ、これを見よ!
大谷翔平の度肝を抜く、総額とその支払い方。大谷翔平のdodgers入りで、ロサンゼルスは激しく盛り上がってるようだ。
総額1,015億円の貰い方は、何と契約期間中は、毎年2.9億円に抑えて、残りの994億円は、契約終了後に10年間で支払われるとのこと。
2.9億円で10年間の契約も凄い金額だけど、その後10年間毎年99.4億円は驚くものです😱🤓。
これは、dodgersとshohei双方の税金対策にも良いことになります。
その上、dodgersの資金に余裕が出るので、この際、山本由伸もdodgersが獲得するのではないか、などの予想もある。
さあ、次の大物、山本由伸は、何処が獲得するのかも見ものだ。
というか、向こう20年のドジャーズの信用リスクを大谷側が取った、ということです。それも無利子で。
年俸の後払い方式はMLBの労使協定第16条に定められており、近年の巨額契約では決して珍しいことではない。ただ、97%を後払いに回すというのは前代未聞。協定には「後払いの割合や期間に制限はない」という条文がある。自分の年俸を削ってでもチームを強くしたいという大谷翔平の希望を受けたネズ・バレロ代理人はここに着目したのだ。
後払い分の割合は20%前後が一般的で、これまで最も割合が大きいマックス・シャーザー(レンジャーズ)でも50%。後払い方式を採用した場合、ぜいたく税の対象となる額はインフレ(物価上昇)を加味して現在の価値で算出される。
大谷の契約は10年総額7億ドル(約1015億円)。通常契約の場合、年俸は7000万ドル(約101億5000万円)だが、97%を後払いとすることで、ぜいたく税の計算式では4600万ドル(約66億7000万円)になるという。つまり、差額分の2400万ドル(約34億8000万円)の「余剰資金」を補強費に充てることが可能となる。
一部では今回の支払い方式に批判的な声もある。ぜいたく税の負担を回避する抜け道になるからだ。ただ、ここまでの極端な後払い方式は大谷にしかできない。ド軍の同僚ムーキー・ベッツも同方式を採用。12年総額3億6500万ドル(約529億円)で、31%に当たる1億1500万ドル(約166億円)を後払いにしているが、ド軍が実際に抑えられる額は445万ドル(約6億5000万円)にとどまる。今季のMLB平均年俸は490万ドルなので、平均程度の選手を1人獲得できるかどうかだ。
また、後払い方式では、年俸の受け取りを遅らせる代わりに利子を上乗せさせるケースが多い。最も有名なボビー・ボニーヤは99年にメッツを解雇されたが、残っていた契約総額を11年から72歳になる35年まで、年8%の金利でメッツから後払いで受け取っている。しかし、大谷は無利子。チームを強くしたいという自己犠牲の精神が、前例のない契約を生んだ。
ド軍にとっては、今後10年間で本来支払うはずだった6億8000万ドル(約986億円)を運用して、株式や債券などの投資で増やすこともできる。球団にとってはメリットしかない。史上最もお買い得な契約で、史上最高の選手を手に入れたといえる。
▽ぜいたく税(課徴金)とは、年俸総額が一定の上限を超えた球団がペナルティーとして支払う。03年に導入された。上限は毎年変動し、超過回数が多い球団は税率も上がる。大リーグ機構に納められた後、年俸総額の低い球団に分配される。23年の年俸総額の基準額は2億3300万ドル(約338億円)。22年には6球団が超過してぜいたく税を科され、2年連続超過したドジャースは最も多い3240万ドル(約47億円)を支払った。