イスラエルとパレスチナ

パレスチナとイスラエル

イスラエルは、エジプト・ヨルダン・シリア・イランと敵対していましたが、4度の戦争でユダヤ人が勝利した事で、今では各国とは和解し、わずかにイランと仲が悪い程度にまで関係は修復されています。ゆえにほとんど今では「周辺国と平和な世界」を築けています。さて、問題は国内にあります。3,000年ほど前にパレスチナの地にはユダヤ人の国家「イスラエル王国」がありました。他国に侵略されて最後には紀元前135年にはユダヤ人はその地を追われました。第二次世界大戦でナチスドイツがユダヤ人を虐殺し、米欧国家はそれに同情して1948年、国連はその後、2,000年にわたり住んでいたパレスチナ人が住む今の場所にイスラエルという国家を作りました。さて、イスラエル王国とともに数千年前から住んでいたパレスチナ人は土地の9割を奪われ、抵抗運動インティファーダを起こしました。イスラエルは軍事力で勝りますが、国内にパレスチナ人を抱えたまま抵抗運動に対して精強な軍隊で空爆を繰り返しています。パレスチナ人とイスラエルのユダヤ人は互いの怨嗟によって和平の道は遠くなっています。米国は富裕層にユダヤ人が多く、また中東に親米国家が欲しいので、パレスチナ人を虐殺し続けているイスラエルを政治軍事的に支援しています。アラブ人でありイスラム教徒が多いパレスチナ人を周辺のアラブ世界のイスラム国家はほとんど助けていません。むしろ米国以外のキリスト教世界がパレスチナ人へ人道援助しているほどです。祖国を失い、世界に散っていたユダヤ人は、国家を持たず差別される苦しみを知っていたはずですが、今はそのユダヤ人がパレスチナ人にその同じような仕打ちをしています。イスラエルは国内に敵を抱えて、今も紛争を続けています。人間の業とは非常に深いものです。数千年後には、世界中に散らばったパレスチナ人たちが、また祖国を奪還する未来があるのかもしれません。
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