予備試験択一受験(令和6年)

【予備試験択一受験】
こんばんは。ヴェテラン司法浪人生です。旧司法試験の択一試験に落ちたのは、実に1996年(大学4年)の夏ですから、かれこれ30年くらい司法試験の勉強をしているということになります。四半世紀を超えているわけです。もちろん、大きなブランクがありますし、仕事や家庭に集中し取り組んだ時期もありました。しかしながら、私は、大学4年で受けた旧司法試験択一試験にあと4点くらい足りずに落ちた時に(当時は憲法民法刑法の合計60問)、①このまま大学で留年を重ねて最終合格まで行くか、②一旦社会に出て自分で稼いでから再びやる気が戻ればこの世界に戻ってくるか、という選択をして、②を選んだという経緯があります。これは、働かずに司法浪人を重ねて親に学費面等で迷惑をかけたくない、という気持ちももちろんあったのですが、より自らの意思として、先に社会に出て一旦勝負してみよう、その上で、やはり法律の知識や知見で衆生や世界の紛争やトラブルを救え、自分の性根も整いお役に立つのであれば、それは極めて困難な道だが社会人司法試験受験をいつかやろう、と判断したのです。私のモットーは、挑戦、感謝、希望です。以来、それなりに忙しい毎日でしたが、このことは、頭の隅にいつも残っていました。いずれやり残したこととして挑戦したいと思っていたのです。そして、実に四半世紀にわたって勤め人をやり、いろんな会社や地域を渡り歩き、様々な職種で仕事をして、多様な取引先や関係者、協力会社や消費者に触れることができました。結婚もできたし子供も持てました。家族にはとても感謝しています。その中で、やはりこの法曹資格、国家公認の任侠として訴状が打てる最強交渉人資格たる弁護士資格を取得すれば、経営指導(コンサルティング)としても経営顧問としても、紛争解決の代理人としても、絶対に力になる、人々の役に立つし自分の力を存分に発揮できると確信したわけです。この構想を人づてに見知った多くの私の知己や知り合い、知人や古い友人、同級生や後輩や先輩、それから元カノやらが、弁護士になったら顧問契約する、相談ごとを持って来たい、経営指導を仰いでお金支払う、とまで言ってくれました。ここまで自分の今次挑戦の意図を宣言し想像以上の期待を頂いた以上、最後までやりきらねばなりません。周りの人々の豫譲(よじょう、期待のこと)には応えなければなりません。
ということで、約2年前から、本格的に、2011年から続いている、法科大学院卒業を経由せずに法曹資格(裁判官検察官弁護士)を得られる、司法試験予備試験に挑戦することにしました。2022年(令和4年)の予備試験択一は、わずかの差で落ちました。2023年(令和5年)の予備試験択一は、出願者総数16,704人中、何と292位という高得点で通過しました。しかし、人生で初めて挑んだ論文試験に阻まれ、不合格となりました。
昨年の論文合否発表で、不合格を喰らって実に200日超、3つの誓いを立てました。①合格するまで禁酒、②超早起き(朝3時起き)、そして③毎日論文を書く、です。ここから、令和6年、つまり今年の予備試験の戦いが始まりました。そして、今の状況です。
昨日、2024年(令和6年)7月14日(日)、自分にとっては4回目となる択一試験(旧司法試験を含む)を受験しました。
過去全ての予備試験の択一試験合格点は、以下のとおりです。
(法務省、司法試験委員会発表資料から)
満点:270点
令和5(2023)年 168点
令和4(2022)年 159点
令和3(2021)年 162点
令和2(2020)年 156点
令和1(2019)年 162点
平成30(2018)年 160点
平成29(2017)年 160点
平成28(2016)年 165点
平成27(2015)年 170点
平成26(2014)年 170点
平成25(2013)年 170点
平成24(2012)年 165点
平成23(2011)年 165点

私の結果
令和6年(2024年) 161点(現時点での自己採点)
令和5年(2023年) 199点(292位/16,704人、合格者2,685名)

最終合格のためには、この最初の択一試験で転ぶわけにはいきません。十分に対策し、過去問に向き合い、直前期は予想問題を取り寄せ頭に叩き込みました。昨年よりはるかに読み込むレベルも上がって思考の幅も広がり知識も増え、体も精神も鍛え上げて臨んだ自負があります。しかしながら、実際の点数は全く伸びませんでした。ここからは個人の感想ですが、全ての問題が、昨年より、というか全ての年度を通じて最も難しかったと思います。科目別の自己採点を記します。
令和6年/令和5年/満点
民法 24/30/30
商法 18/20/30
民訴 12/22/30
憲法 20/22/30
行政 14/13/30
刑法 28/26/30
刑訴 18/26/30
一般 27/42/60
合計 161/199/270
昨年、合格点を31点上回って上位合格を果たした私は、今年は例年の合格点スレスレという結果になりました。しかし、全ての科目(一般常識問題含め)、ものすごく難化していると感じました。初っ端の民法から、これは手強い、受験生の心を折りに来た、という出題者の殺意に似たものを感じました。時間も足りない、出題文章量がとにかく多い、些末かつ受験生はほとんどノーマークの分野を問うてくる、といった手強い問題でした。点数は伸びていませんが、いずれも厳しい難問を、なんとかこなしてわかる正解を拾い集めてこの点数に仕上げたという自信はあります。これで落ちたら仕方ない、という吹っ切れた気持ちにさせてくれる択一試験でありました。
合格発表は、2024年8月1日(木)17時過ぎに、法務省の司法試験委員会のウェブページのみで行われます。
取り急ぎ、緒戦を終えました。引き続き、毎日、毎時間、勝負して自分を試してまいります。
みなさまの応援が何よりの力になります。いつも本当にありがとうございます。合格の暁には、皆さんに是非ともお礼をさせていただきたく、その日が一日も早く来るよう、自らを律して鍛えて参ります。
以上