(2020/01/26)世界は大いに狭くなり本人にとっては必要でも重要でもない情報からいかに距離をおいて自分のやることに集中することが大事かということについて論じてみました

石から伝説の剣(カリブルヌス・エクスカリバー)を引き抜き王になったアーサー

おはようございます。

2020年1月の、筆者による配信記事です。

世界は大いに狭くなりましたが、どんな事象や案件についても、そんなの関係ないじゃない、という「まるで部外者」がさも当事者のように批判してくる、ということも同じように増えており、我々はこのSNSやスマホという時間泥棒との付き合い方を見直すべき時期に来ているのではと思いましたので、この点についてもう少し深掘りしてみたいと思います。

インターネットによって、明らかに世界の事象の繋がりは濃くなり、世界は狭くなったのは間違いありません。

しかしながら、この魔法のSNSや、スマホといったガジェットは、人間の注意力を引き寄せる恐ろしい側面を持っており、これは人間が太古の昔より喜ぶように遺伝子レベルでプログラミングされた所属欲や承認要求を恐ろしく満たしてくれる「機能」をふんだんに実装して、我々の時間を少しでも削りとろうとしてまいります。

そして、このスマホやSNSにおける広報物の展開はものすごく、芸能人といった自らの広告価値を売る人間は、それこそ自分のプライバシーを極限まで削り取られて、コンテンツとして演じ続けなければならないという運命になっております。

2020年1月、NHK紅白歌合戦にも出場した、欅坂46(けやきざか、と読みます。襷坂(たすきざか)ではありません)、というアイドルグループにおいて、長い間中心メンバー(センター、というようです)の地位にあった平手友梨奈さん(18歳)が、このグループで歌っておりヒットしていた「不協和音」という楽曲のとおり、現実世界でもグループの「脱退」ということで「卒業」しました。

この人ひとりに、数十人もいるグループサウンズの最中心メンバーという重責を担わせ、グループ名の看板を背負わせ、体を壊そうが、握手会での狂信的なファンの恐ろしい行動に晒して、危険な目に遭わせようが、メンバー内での足の引っ張り合いやゴタゴタがあろうが、とにかく売れる広告価値のある彼女のポジションを無理やり保持し続けてきた、周りの大人たちの責任もあるかと思いますが、何よりも矛盾だと感じるのは、大人へのアンチテーゼを歌わせておきながら、その一番身近な大人たちがその歌っている子供達を追い詰めているという点でしょうか。

「僕はいやだ!」と、楽曲のセリフ通りに「脱退」した平手さんの今後が明るいものとなるよう、謹んでお祈りいたします。

脱退といえば、2020年1月は、こんな日本の芸能界のいちグループサウンズのメンバーの脱退をはるかに上回る、「世界有数の王室」からの脱退というのもニュースになりました。

イギリスの、チャールズ皇太子の次男であるところのヘンリー王子(サセックス公)夫妻が、王室の離脱をする、というものです。

離脱とかできるんだと、驚きです。

もちろん、プライベートに何があったのかなど全く存じ上げないのですが、もともとアメリカのセレブリティであったメーガン妃は、当然王室の王子であることはわかって結婚しているはずですし、王子は生まれながらにロイヤルファミリーとして、イギリス連合王国とは不可分一体じゃないかと思うわけですが、驚きです。

王室にしろ、日本の皇室にしましても、もちろん自由もプライベートも極限まで減殺されてしまう窮屈な、がんじがらめの地位であるのは、筆者などのおよびもつかない立場であっても、もちろんよくわかるのですが、それはもって生まれた使命であり、同時に国民との崇高な約束による義務だと思うわけです。

しかし、その義務だけ放棄して、でも経済的自由とやらのために、もらうもんはもらう?という「決断」がどうしてできるのか、とても不思議に思います。

王室から離脱するから公務はやらない、でも我々はどこに行っても王室並の待遇ですが、というのは、イギリス国民でもない筆者が申し上げるのも変ですが、とても疑問であります。

義務と権利は、本来不可分一体のものです。

駆け落ち、という仕組みがありましたが、それまでの地位や財産は何もかも捨て去り、お互い裸一貫、駅前の安アパートの一室から生活を再スタートさせ、保育所を探して就活のための自己能力啓発で職安に通う、ということであれば、まだ少しわかるのですが、どうもそのようではなく、サセックス公という「商標」を登録して、サセックス饅頭なりサセックス香水などのブランドを切り売りして儲けようという魂胆のようです。

もちろん、筆者は知らない、行ったこともない国の知らない方々のことですから、このような感想をこれ以上語るべきではない、というのが、本稿を最初に書き出した、SNSやスマホに縛られない安らかな生活、という趣旨でありますので、この類いの話にいつまでも関わってしまい、いつまでも、自分が主体となる前向きな人生から目をそらし続けるということのないよう、自省を込めて、この話を終わりにしたいと思います。

やめられない止まらない、というのはせいぜい、カルビーのかっぱえびせんくらいにとどめておいた方が、人間幸せかもしれないと思います。

かっぱえびせんも好きですが、一番好きなスナック菓子は明治製菓の「カール(うすあじ)」であることを宣言しておきたい筆者からのコメントは以上です。

(2020年1月26日 日曜日)

(2020/01/17)もはや大衆娯楽ネタと化した日本経済新聞「私の履歴書」における華麗なるコンプライアンス無視のダブルスタンダードについて論じてみたいと思います(みなさんは絶対に真似しないことをおすすめします)