(2017/09/12)なぜやりたいのかを常に問い続ける姿勢が共感を呼ぶという話をします

おはようございます。

2017年9月の記事です。

節目節目でまた同じような話をいたしますが、何事も、趣味でも仕事でも子育てでも介護でもデートでも勉強でも部活動でもレクリエーションであっても飲み会であっても会社経営であっても、それをなぜやりたいのかを常に問い続けることが大切ではないかということを強調したいと思います。

人は、何をやっているかを説明することは結構容易です。

さらに、やっていることは紙やパワーポイントなどに「記載」しておくことができます。

だいたい、プレゼン上手と自分自身で信じている人などは、こうしたパワーポイント材料をたくさん持っておりまして、何をやっているかによって魔法のようにパワポを使い分け、実に流暢に「やっていること」を教えてくれます。

しかしながら、何をやっているかを知ったところで、聞いている側にあまり感動は生まれないのです。

それよりも、効果的なプレゼンをしたいと思うならば、言いたいことは資料に記載せずに、やりたいイメージや写真のみを載せて、言いたいことは口で言うようにする、という風にプレゼンも変わってきているようです。

つまり、何をやっているかは言語化できるのですが、何をやりたい、という主体的な意思やなぜやりたいのか、というその人オリジナルのストーリーについては、なかなか言語化できない、パワポ資料には落としにくいということなのです。

会社の理念や行動指針、といったものも、なかなか言語化できません。

リクルートの有名な社訓「変化を自ら起こし、変化によって自らを変えよ」というものも、その意味するところは受け取る社員個人個人で違うようですし、その社訓によって奮い立った自らの意思を自分の言葉や(言語化できないものの)行動で示す時、人は感動を覚えるもののようなのです。

やりたいことの提示から始めること

したがって、何をやるかをプレゼンするときには、何、から説明を始めるのではなく、やりたいことや向かうべき方向をまず述べて(ビジョンの提示)、それを具体的な方法論(何をやるか)で補強し共有してもらう、と言う風に論を進めて、最後にはこれによって向かうべきビジョンが実現に向かうという同じところに立ち止まっての締めで終わるのが最も読後感の良い、良いプレゼンであるといえましょう。

筆者も短くない社会人生活を送っておりますが、自分にとって人生に数度のエポックメイクな転換期となったときのプレゼンは、お世辞にも綺麗なパワポスライド数十枚に彩られたものではありませんでした。

わずかパワポ刷りだし3枚、うち1枚は表紙という、そんな適当な資料です。

しかし、資料を提示してやろうとしていたビジョンが面白そうで壮大で誇大妄想的だったので、自分もやってみようかと引き込まれたというわけです。

なぜやりたいのかを常に問い、作業結果としてのプレゼン資料の説明に逃げないこと、いろいろ準備して臨むプレゼンや発表の場においてこそ、心に命じておきたい人生のポイント、キモである気がしています。

いつも準備不足でいきなり本番の筆者からは以上です。

(平成29年9月12日 火曜日)

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