(2020/03/17)新型コロナウィルス感染症への対応からも通信制定時制ネット高校のN高校が俄然注目されているという話をします
おはようございます。
2020年3月、よりよく生きるための教育の話を簡単にしようという、意欲的な記事です。
素人でもわかりやすいように、ポイントを絞って話をしたいと思います。
なぜなら、かくいう筆者自体が教育の専門家でもなんでもないからですが、それよりも、まずは筆者としても驚いたポイントをご紹介したいと考えています。
そんなわけで、本日のお品書きは、2016年4月に開校してから、すでに、生徒数12,000名を数える、文字通り日本一のマンモス高校になったN高校のことに触れ、このインターネット型授業スタイルにおいて、教育現場にどれだけのインパクトを起こしているかということを説明したいと思います。
そうして、この動きは、現在の新型コロナウィルス感染症拡大防止策による、人と人との距離を適切に取って衛生面に気をつけていこう、という動きとバッティングすることなく、各自が、自宅なりの静謐環境で、いくらでもオンラインを使って自学できるという道を示したという意味で、画期的なのです。
それでは、話を始めましょう。
筆者の友人のご子息(男子学生)も、いわゆる名門中高一貫校、九州で言うなれば「ラサール久留米大附設」以上の東京の中高一貫校に中学入試を突破して入り、中学卒業したものの、その時点で同じ系列の高校には行かずにN高校に入学し、1年通して授業を受けこの春に高校2年に上がる、という方もおられます。
(ちなみに、ご両親とも東京大学卒、の大手企業勤めおよび事業家です)
N高校、開校以来、オペレーションを工夫し、非常に開かれたカリキュラムを次々と打ち出しており、非常に良いと思います。
この春N高にご進学される新高校生、まことにおめでとうございます。
日本全国津々浦々から、世界に通用する人材に育ってください。
3年後には、より練り直した進路研究をもって、大学を含むより多様な進路に進まれると思います。
これからまた、頑張っていきましょう!
N高はオンライン授業や講義が主ではありますが、オフラインでの課外活動や部活も含めて、非常に盛んになっています。
むしろ、わざわざオフラインで集まることの貴重さや重要性をより深く(今回の新型コロナウィルス感染症予防の前から)認識している方々の取り組みは、メリハリが効いたものになっていることでしょう。
このような運営の改善を受けて、全国から集まる生徒は爆増していますし、講師陣は現場の一流揃いとなってきています。
生徒数12,000名、2020年4月入学でさらに純増予定、公立高校30~50校分の生徒を抱える日本一の「高校」に、わずか4年で到達しました。
N高校のカリキュラムは、学習指導要領に基づいた、「単位認定授業」と、それ以外の授業、そして課外活動にわかれます。
単位認定授業(Basic Program)とは、高卒資格を得るための通常授業のことです。
これは、N高独自の教材やシステムではなく、他のインターネットを利用した通信制高校と同様に、東京書籍の「教科書授業インターネット講座」ならびに同社の検定教科書が利用されており、最も効率的に、手っ取り早く「高卒」の資格をとることができるという方法です。
同様の認定制度に、昔「大検」と言われた「高卒程度認定」いわゆる「高認」という制度がありますが、これは厳密には「高校卒業程度の学力があると認定し、大学受験への資格を与えるもの」ではありますが、あくまでも「高卒」とは別の資格でありますので、完璧に、「高卒」の資格を今からでも取りたい、と思う方は、このN高の単位認定授業(Basic Program)を受講することをお勧めします。
N高等学校卒業要件は以下の通りです。
・高等学校の在籍年数が3 年以上であること。
・修得単位数が74 単位以上であること。
・必須科目を全て履修していること。
・特別活動の必要時間数を全て満たしていること。
・在籍期間の学費および諸費用を全て納入していること。
そして、通常の高卒の資格を得る以外の授業は、全て課外授業(Advanced Program)と呼ばれ、ここに、大学受験コースもその中の一つとして開講されれています。
大学受験コースは中経出版(KADOKAWA)、プログラミングコースはドワンゴ、クリエイティブ授業はバンタングループなど、カドカワグループの企業やブランドとの提携が行われていますが、それぞれよく考えられたカリキュラムと、膨大な多数の受講生からのフィードバックから常に改善が図られています。
特に、大学受験対策授業については、各予備校の精鋭たちが集った動画授業や演習が用意されており、自学の習慣がついている生徒にとっては、ここが一番環境を選ばず学力向上させるのに適していると断言できます。
近く、N高から、現役での東大合格者も出すでしょう。
校則や制約のない自由な、いわば日本全体が学校、というような環境で自分を試すことができ、チャンスを切り開く力をつけて成長する生徒が一人でも増えたらいいと思っています。
もちろん、既存の全日制高校に比較すれば、さまざまなデメリットもあるかもしれませんので、そこは周りの大人たちが上手にフォリーすることが必要だと思います。
今日の話は、急速に変わりゆく、義務教育後の高等教育の最先端の現場の話でした。
こうした青臭い議論は、古いけれども新しい議論として、さまざまな可能性が検討されなければならないと思っています。
それでは、今日はこのくらいにいたします。
続きの展開をお聞きになりたい方が多い場合は、YouTubeチャンネルでこの続きをやりたいと思っています。
こちらからは以上です。
(2020年3月17日 火曜日)