「頑張っていること」自体は評価できないと思う話から(2021/04/15)

▼今こそ全ての日本国民に問いたいです。「頑張っていることを評価してほしい」という人がおられるのであれば、一度よく立ち戻って考えてみてほしいのです。例えば、ふらりと入ったラーメン屋さんで食べたラーメンが非常に不味かった(結果)時に、「(頑張って)作ったこだわりのラーメンだから評価してほしい」と店主に言われたらどうお感じになるでしょうか。それは、評価するものが(頑張っていること、努力)なのかうまいラーメンという(結果)なのかに決定的な断絶があると言わざるを得ないのです。ここで、他人が「何を評価するか」を取り違えるとお互いに不幸なことになります。

▼不味いラーメン屋は、そのうち「淘汰」されますので自然と消えてなくなりますが、どうやら「頑張っていることを評価してほしい」という向きはあとからあとから湧いて出てくるので、特にビジネスの世界においては「鬼門」とされています。何に頑張り何を結果として出すかという全体としてのプロセスの一要素である「頑張り」「ハードワーク」だけをことさらあげたてて主張なさる方々には非常に辟易します。うどんはおいしいんだから小麦から作れ、といっているシチューエーションに等しく、こねているのが片栗粉だったらうどんには到底ならないでしょう。

▼さて、ゴミのようにしかならない「頑張り」について前段話はじめましたが、世の中には徹底した努力と頑張りで、ゴミのリサイクル率を極限まで高めた自治体がございます。ゴミのリサイクル率、実に80%。ゴミ収集所にホテルを併設しているという徳島県上勝町の事例をご紹介します。人口約1,500人の徳島県上勝町。住民の半数以上が65歳を超えている少子高齢化ど真ん中の先進都市です。この小さな町に、おそらく世界初であろうゴミ収集場とホテルなどの公共複合施設が一体となった「ゼロ・ウェイストセンター WHY」が誕生しました。このゴミ収集所のコンセプトをキーワードで羅列しますと、
・ゴミは各家庭、事業者問わず、45種類に分別必要
・ゴミ収集車 無し
・事業者含む住民は自らゼロ・ウェイストセンターへ車、徒歩、自転車その他あらゆる手段で持ち込む
・施設の建物は「建築廃材」を主に活用(不要となった家具なども含む)
・リサイクル率80%を達成。残りの20%は住民の努力だけでリサイクルすることが難しく、企業などと連携を取りながらの資源化をめざす。
・ゴミ収集所「ごみステーション」において、ゴミの種類を記した表示には、分別により1キロ当たりいくらでそのゴミが売れるのか、または廃棄の費用がかかるのかが掲示され、分別に対する意識を常に高める仕組みとなっている。分別がゴミの資源化につながることが、町民に分かりやすく伝わり持続的な分別の仕組みが取り入れられる。
・生ゴミは取り扱わず、各家庭に生ゴミを堆肥化する電動生ゴミ処理機を別途町が助成して設置
・施設では、ゴミ特有の臭いが全く感じられない
 →併設されているホテルに泊まることに抵抗が全く出ない。むしろ樹々の香りのほうが充満している。
・ゴミを出さないというよりは、「モノを買う段階でゴミになりそうなものは、そもそも買わない」という意識レベルへと変革

この仕組みは、もっと大きな例えば福岡県の人口3万人単位の市町村でもできる取り組みだと思います。そういうことで、当社では、少子高齢化ストップに合わせて、このゴミの完全リサイクルに向けた取り組みを、2大政策として掲げたいと思います。それでは今日も良い1日を。

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