Wifi電源完備の防音個室こそ一番求められているテレワーク&飲み会環境であることを力説する(2021/04/16)
▼おはようございます。本日のテレワーク環境は、添付のとおりの吉野の里ならぬ吉野家です。緊急事態宣言だのマンボウだの、世間は感染症予防という「建前」により、人と人とを物理的に接触させないよう、急速にシフトしておりますが、そうした制約の中、工夫する民族である我々日本人は、既に各自が建前はタテマエとして、本音でどのようにすれば生き延びられるのか、個々が激しく試行しています。テレワークにしろ、テレ飲み会にしろ、今後は、コワーキングスペースといった「作業できる」場所に加えて、個々に思い切り喋ったり騒いだりすることのできる、Wifi電源完備の完全防音個室のようなスペースが必要になってくるのでしょう。
▼現在では、そのような「Wifi電源完備の防音個室」(当面、とりあえずのネーミングで「時と精神の部屋」(ドラゴンボールより)と呼びます)が設置されている事例は少なく、特に地方都市においては、ブース型のフォンブースや完全防音の会議室のようなものが駅の構内に置かれているといった状況にはまだないため、テレワークやらテレ飲み会にどうした場所を選定しようか迷ってしまいます。迷った挙げ句、結局そのへんのチェーン店のカフェや、チェーン店の牛丼屋といったところに落ち着いて、そこでこのような文章を書いているといった状況になっています。
▼そのような中、Zoomによるオンラインミーティングにおいても、周りの目や耳を気にして、くぐもった声でぼそぼそしゃべるのは逆にストレスがたまるので、思い切って貸し会議室的なところを貸し切って(といっても公民館的な小さい部屋ですけど)、春の夜長のZoomミーティング(兼飲み会)をやってみたのですが、これが楽しいことこの上ないのです。ポテトチップスや缶ビールを隣のコンビニで買ってきたほうがよかったかな、と思ったのもつかの間で、好きに奇声を上げたり笑い声を立てたりして、高性能平置きマイクを横に、喋りまくれるのは非常な快感であり、また面白いことをやってそうな他人の話を拝聴するというのもとても楽しい時間でした。このような楽しい経験を、コロナ前には(ある程度の感染症健康リスクを犠牲に差し出して)普通にしていたと思うと、時代が変わったと思わざるを得ません。
▼このように、「Wifi電源完備の防音個室」である「時と精神の部屋」の必要性について、日本国民全体に強く問いたいと考えております筆者ですが、この環境(PCや机といった、もはや必須の労働装備と言って良い)でできることに、「営業」があります。営業といっても、「まずは一度試してもらって気に入ったら契約してください」ということではございません。この方式で、仮に無料のお試しに申込んでもらっても無料期間の終了後はほとんど契約に至りません。その理由は、営業から成約に至る顧客側の心理変化の順序を履き違えた誘導をしているからです。すなわち、契約してくれる顧客は、先にこちらの営業含めた当方の商品やサービスの内容を予め吟味して、顧客自身の中で導入することの仮決定をしたうえで、その「自分の決定」が正しいことを確かめるためにお試しをするものだからなのです。要するに、商品やサービスの「お試し」は手段として非常に有効でありますが、
売りたい側の誤った認識:無料お試し → 顧客が気に入る → 契約(ウマー)
買いたい側の正しい認識:信頼できる筋からの情報を吟味する → 気に入る → 無料お試し → 契約(購入)
であることを相手の側に立っていつも踏まえておくことが大切ではないかと思います。だいたい、顧客の側でニーズや価値を充分に腹落ちしていないものを、いくら売り側が勧めても逆効果でしかありません。価値が十分に伝わっていない、腹落ちしていないまま、無理やりお試しに進んでもらっても、それは文字通りのお試しであり、顧客の答え合わせではないからです。
▼時と精神の部屋に戻ります。働き方の一つとして、実際に使ってみると非常に有益なのは「フォンブース」ですが、どうしても、そのへんにあるフォンブースについては、防音性能への不満が否めません。フォンブースとは、シェアオフィスの中のフリースペースとは隔絶され遮蔽された、小さな小部屋です。ここで何をするかというと、他に(秘密保持上の理由で)聞かれたくない電話での商談や、周りを気にする程度の大きな声で電話会議やスカイプ会議などです。そのような、周りを気にする場合に使うことが想定されるのであれば、完全にWifi通しながら電源を完備し、その上で、音が絶対に漏れない、声優さんの声を拾うくらいのスタジオ的性能が欲しいものです。特に、現在のオフィス環境は、特に新築のインテリジェントなオフィスビルに至っては、机や照明や収納など、非常に効率的にセンス良く配置されておりますが、さてそこで実際の仕事をするとなると、かかってきた重要な取引先の電話を携帯電話で取りながら、くぐもった声で空いている会議室や給湯室や非常階段の空きスペースを探す、いわゆる「携帯難民」となってしまう不具合が生じており、そこだけ昭和かよ、というように感じるのです。これは、例えば部長や副部長といった役職にある者でも、専用の個室を持たない日本のオフィス環境においては非常に悲しいことでもあります。さらに、たとえ個室を持っている役員クラスであっても、たとえば来客や社内の打ち合わせでその部屋で打ち合わせていても、当の部屋の主に電話がかかってきて、素早く部屋を出て行かれてしまって客の方がしばし待ちぼうけ状態になるといった状況もそこかしこで見られるオフィス風物詩だと思うのです。
▼そのようなオフィス業務難民をこれ以上増やさないように、コロナ対策をよい言い訳、タテマエとして、ぜひ関係各位に置かれましては時と精神の部屋を常備いただくよう、要請させていただく次第です。それでは本日も良い1日を。
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