衆議院議員選挙2021「無所属候補」当落答え合わせ(吉川議員のパパ活追記あり)

吉川議員のパパ活追記あり

今回の衆議院議員選挙(2021年10月31日(日)投開票)、小選挙区289区の当落が確定しました。

ここでは、比例については一段下に見ている筆者としては興味がないので、小選挙区での当選者に絞って言及いたします。

全部見ましたが、無所属(銀座自民党離党組除く)で小選挙区で勝ったのは、結構多く、特に筆者が投票前に言及していた、茨城1区福島、静岡5区細野、福岡9区緒方、京都4区北神は、全員当選(全勝)しました。

以下、個人の感想です。

1.静岡5区 細野豪志氏(当選)

静岡5区の細野豪志氏は、本名よりモナ夫という通り名のほうが有名ですが、民主党系が強い静岡において無類の選挙の強さを誇り、今回も支持層を固めて当選しました。

かつ今回は無所属ながら、自民党候補を破って小選挙区で当選した暁には、自民党二階派入りすることが決まっているようなので、もはや無所属ではなく、自民党議員としてカウントした方がいいかもしれませんが、比例復活がないという意味では今回の無所属候補としてカウントしました。

筆者からすれば、大学の学部の先輩に当たります。

その生き方、批判も多いかもしれませんが筆者は意外と嫌いじゃありません。

泥水をすすって生きる二枚目政治俳優(芸人?)の細野さん、その後の身の振り方含めて大いに注目しています。

本来の自民党候補を破り、彼を背乗りしてあたかも前からの自民党静岡5区支部長のような顔をして、そのまま同選挙区を細野王国にするのでしょう。

自民党としては、民主党からの支持層をまとめて自党に引き入れることができて良かった、細野は票と小選挙区議席と引き換えに、次回からの自民党の公認権を得ることが確約される、まさに一石二鳥の提携です。

選挙民は置き去りですが、それも含めて有権者の選択、審判、決定が下された、ということになります。

選挙は善悪でも当不当でも、ましてや運命でもありません。

一票でも多く得票を得たものが勝つ、これだけのシンプルな戦いです。

(2022年6月10日追記)この選挙で比例当選された吉川赳議員(40)は、18歳女性とのパパ活デートを週刊ポストに掲載されて、万事休すのようです。まあ何回選挙やっても、モナ夫細野豪志さんに全く歯が立たなかったので、この辺でさようなら、というところでしょう。とんだムードメーカーでした。

https://www.news-postseven.com/archives/20220609_1762267.html?DETAIL&utm_source=news.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link

岸田派に所属し、トップの岸田文雄首相から「我が派のムードメーカー」と評される自民党の若手議員だ。政治部記者が語る。

「岸田総理が誕生した総裁選で奔走した功労者の一人が吉川氏です。岸田首相からの信任も厚く、会食にもたびたび同席しています。昨年、岸田首相が就任後に岸田派の事務総長を務めた故望月義夫・元環境相の墓参りをした際にも、吉川氏は同行しています」

 吉川氏の名が注目されたのは昨年10月の衆院選だった。地元の静岡5区は、当時無所属ながら二階派であった細野豪志氏と岸田派の吉川氏が争う異例の「保守分裂選挙」が繰り広げられた。

「選挙に弱い吉川氏は2012年の衆院選で細野氏に敗れるも比例復活して初当選。2014年には落選、2017年も落選したが、女性との問題で自民党を離党した議員の辞職に伴い、繰り上げ当選(2019年)。そして昨年の総選挙では首相側近の木原誠二官房副長官が駆けつけ『私も岸田文雄も全力で応援する』と語り、岸田首相との近さをアピールしたが、結果は細野氏に4連敗。辛うじて比例復活したばかりです」(同前)

2.茨城1区 福島伸享氏(当選)

茨城1区の福島伸享氏は、元民主党ですが浪人時代に無所属を貫き、今回は事実上の野党統一候補として名乗りを上げました。

保守王国(自民党地盤)の茨城県において、無謀ともいえる挑戦権を得ました。

4年前からの落選から、一貫して無所属を貫き、右から左まで大きくウイングを広げて支持を広げ、今回の当選を勝ち取りました。

相手の自民党候補がいまいち、という敵失に助けられるかもしれませんが、筆者個人としては最も意外な結末でした。

どうも、支持基盤のうねりは筆者のような昭和生まれを凌駕した大きさで起こっているようです。

相手の自民党候補の比例復活を許しましたが、ここから4年、どうやって支持基盤を固めるかは彼個人の振る舞いにかかっています。

こちらも引き続き注目していきます。

3.福岡9区 緒方林太郎氏(当選)

そして筆者の本命、福岡9区の緒方林太郎氏。

こちらは、筆者からすれば、地元公立高校の2つ上の学年の先輩に当たります。

普通の製鉄所職員の息子として生まれ、母親は清掃員、外務官僚となり東大は3回生で中退している高卒浪人政治家です。

こちらも2017年総選挙の落選から4年、完全無所属で地元で汗をかいてきました。

個人的に今回筆者が最も注目している候補者でしたが、予想をはるかに超える得票を得て堂々の当選です。

相手の自民党ベテラン(高齢のため比例復活なし)に止めをさし、選挙区での次回は新顔との戦いとなるでしょう。

政界再編をも含めた台風の目になるのか、大いに注目しています。

4.京都4区 北神圭朗氏(当選)

京都4区の北神圭朗氏も、4年間の浪人生活と地元活動を経て、力をためて自民党現職に挑む構図です。

帰国子女からの財務官僚の苦労人。こちらも可能性ありということで、追記しましたが、こちらも堂々の選挙戦を制して当選しました。

彼ら無所属議員には、比例復活というお目こぼしはない本気の選挙なので、見ていて本当に面白いです。

これら無所属候補、誰が通っても、日本の憲政史上、稀にみる「事件」だと思っていましたが、こうして一人ひとりを見ると割と壮観です。

今後の筆者の楽しみが増えました。

国会議員になるのが目標の人と、なってやることがある人との違いがこれから出てくることでしょう。

個人の政治献金も続け、引き続きウォッチしていきたいと思います。

以上

追伸


本件に関連し、新しい情報がありました。

2021年11月4日の朝、衆議院事務局に会派届を提出されました。

名称は「有志の会」です。

メンバーは、

吉良州司(大分1)
北神圭朗(京都4)
福島伸享(茨城1)
緒方林太郎(福岡9)
仁木博文(徳島1)

の5人です。

すべて無所属で当選した議員です。

衆議院選挙にあたって当社独自の公約を提示します

衆院選2021公示直前 今週末は、総選挙公示前ということで、党首の喋っているシーンが、大マスコミさま(テレビとか)に出てくる機会が多いようでした。 つくづく思います…